制作と想い 山寺(立石寺)と、芭蕉が聞いた蝉の声 ― 一つの音に、意識が集まるとき 山形に、山寺と呼ばれる場所があります。正式には立石寺です。 松尾芭蕉が『おくのほそ道』の旅の途中で立ち寄り、有名な一句を残した場所として知られています。 芭蕉が聞いた、蝉の声 芭蕉が山寺を訪れたのは、元禄2年(1689年)の旧暦5月27日。今の暦でいうと7月中旬です。 そこで詠まれたのが、「閑さや岩にしみ入る蝉の声」と...
制作と想い 日本人の美意識と、絵と暮らすこと ―― 宣長・芭蕉・利休・空海の言葉から 日本の美意識は、完璧なものより移ろうものに価値を置いてきました。本居宣長の「もののあはれ」、松尾芭蕉の「不易流行」、千利休の「わび」、空海の曼荼羅。四人の言葉から、絵を一枚飾って暮らすという日本の習慣をたどります。...