
神社を囲むように広がる森を「鎮守の森(ちんじゅのもり)」と呼びます。田んぼの真ん中に、こんもりと緑の島のように残っていることがあります。
小さな森が、守ってきたもの
鎮守の森は、参道や社殿を取り囲む森です。何百年も伐られずに残ってきたため、その土地に本来生えるはずの木々や、めずらしい苔、粘菌などが生きています。伐ってしまうと、そのまま絶えてしまう生き物もいます。
明治時代、神社を統合する政策(神社合祀)によって、多くの鎮守の森が失われました。これを危ぶんで自然保護を訴えたのが、博物学者の南方熊楠(みなかた くまぐす)さんです。南方さんは、日本で初めて「エコロジー」という言葉を使い、生態学の立場から森を守るべきだと主張しました。
土地に、本来の森を
植物生態学者の宮脇昭(みやわき あきら)さんは、その土地に本来育つ木で森をつくる方法を広め、国内外で数千万本の木を植えました。宮脇さんは、鎮守の森を「日本人が生き延びるための、いのちの基盤であり文化の母体」と表現しています。

森があるだけで、整う
森の中を歩くと、気持ちが落ち着くことがあります。研究でも、緑の多い場所で過ごすことがストレスをやわらげる、と報告されています。鎮守の森は、祈りの場であると同時に、まちの中に残された身近な自然でもあります。
わたしは山形で絵を描いています。この土地の緑や水の色は、鎮守の森のような場所から受け取っているものだと思います。土地に根ざした森があるから、その土地らしい色がある。
Mermaid nao のオーダーアートでは、あなたにゆかりのある場所の緑や光を、一枚に含めることがあります。
【参考にした情報・引用元】
ウィキペディア(鎮守の森)
公益財団法人 日本交通公社(里の雑木林と鎮守の森)
イオン環境財団 midoripress(鎮守の森/宮脇昭)
https://ja.wikipedia.org/wiki/鎮守の森
https://tabi.jtb.or.jp/tabirepo/japanese-forest/
https://www.aeon.info/ef/midoripress/jp/japanese/20120614_post_2.html
関連記事

