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チャネリングの正体は「特別な力」ではない
「選ばれた人だけの能力」という誤解
「チャネリング」と聞くと、多くの人が
特別な霊能力や、生まれ持った才能を想像します。
けれど私、naoがこれまでの制作やセッション、
そしてMermaid naoとして多くの方と向き合う中で確信しているのは、
「チャネリングは誰にでも備わっている、ごく自然な感覚」だということです。
それは何かを「外から受け取る力」ではありません。
むしろ内側にいる、「魂そのものの自分」に戻る力と言った方が正確でしょう。
チャネリングとは「拡張意識状態」
心理学・神経科学の観点では、
チャネリングは「高次存在との交信」ではなく、
「拡張意識状態（expanded state of consciousness）」と説明されます。
この状態では、脳波がα波〜θ波に入り、
普段はノイズに埋もれている潜在意識の情報が
すっと浮かび上がってきます。
つまりチャネリングとは、
「思考が静まり、情報統合の精度が高まった状態」なのです。
情報は「言葉」ではなく「感覚」で届く
チャネリングで受け取る情報は、
はっきりした文章として届くことはほとんどありません。
・ふとした映像
・身体の感覚
・理由のない確信
・心が温かくなる感覚
こうした「非言語のサイン」として現れます。
これは右脳・前頭前野・帯状皮質が協調して働く、
ごく自然な脳の情報処理プロセスです。
「ひらめき」や「直感」も、実は同じ仕組みの延長線上にあります。
ノイズが減ると、誰でも「受信できる」
大切なのは、能力の有無ではありません。
ポイントはただ一つ、
「意識のラジオ受信機が、どれだけ澄んでいるか」。
不安、焦り、自己否定、過剰な思考——
これらはすべて受信を妨げるノイズになります。
逆に言えば、
内側が静まった瞬間、
誰もが自然に「つながる感覚」を取り戻します。
チャネリングとは、
「新しい力を得ること」ではなく、
「本来の感覚を思い出すこと」なのです。
Mermaid naoのアートとチャネリング
Mermaid naoのアートが
「言葉にしなくても何かが伝わる」と言われる理由も、
ここにあります。
描いているとき、私は
「考えて描く」のをやめ、
「感じる状態」に身を委ねます。
すると、色や線が自然に導くように現れ、
見る人の内側と静かに共鳴していく。
それは特別な力ではなく、
「意識が澄んだ状態での、ごく自然な創造」です。
直感を取り戻す第一歩
チャネリングを取り戻す最初の一歩は、
何かを「足す」ことではありません。
「静けさを許すこと」。
それだけで十分です。
ここからは、
この直感やチャネリングが
「脳のどんな仕組みで起きているのか」を
科学的視点から、さらに深く見ていきます。
「特別ではない」という安心感が、
あなたの感覚を、そっと開いていくはずです。
直感とチャネリングは「脳の自然機能」である
直感とは「偶然」ではなく高度な情報統合
「直感が鋭い人」という表現がありますが、
それは勘が良いという意味ではありません。
心理学・神経科学の世界では、直感とは
「無意識領域で行われている高速情報処理の結果」
と定義されています。
過去の経験、感情記憶、身体感覚、環境情報。
それらが一瞬で統合され、
「言葉になる前の答え」として浮かび上がる。
これが、私たちが「直感」と呼んでいるものの正体です。
チャネリングと直感は同じ回路を使っている
チャネリングと直感は、
スピリチュアルと現実的思考で分けられがちですが、
実際には「同じ脳ネットワーク」を使っています。
リラックスした状態になると、
脳では「DMN（デフォルトモードネットワーク）」と
右前頭極が活性化します。
このとき脳は、
論理よりも「全体像」「意味」「つながり」を
一気に把握するモードに入ります。
つまりチャネリングとは、
「直感回路が最大限に開いている状態」なのです。
感情が直感の精度を決めている
重要なのは、
直感は「頭の良さ」ではなく
「感情の透明度」に左右されるという点です。
不安・怒り・焦りが強いと、
脳は防御モードに入り、
直感ネットワークは遮断されやすくなります。
反対に、
感情が落ち着き、身体感覚とつながっているとき、
情報は驚くほどクリアに届きます。
「感じる力」と「受け取る力」は、
実は同じ筋肉なのです。
科学が示す「受信感度が高い状態」
神経科学の研究では、
α波やθ波が安定している人ほど、
・洞察力
・パターン認識能力
・創造的判断
が高まることが分かっています。
これは、
「チャネリング的状態＝非日常」ではなく、
「脳が最も効率よく働いている状態」
であることを示しています。
つまり、
直感を使うことは非現実ではなく、
むしろ極めて実務的なのです。
Mermaid naoの感性と脳への受信
Mermaid naoとして制作するとき、
私が最も大切にしているのは
「うまく描こうとしないこと」です。
評価、結果、正解。
そうした思考を一度横に置き、
感覚が前に出てくるのを待つ。
その瞬間、
色や形は「考える前」に選ばれ、
作品は自然と呼吸を始めます。
これは、
直感ネットワークが静かに開いている証拠でもあります。
直感は「才能」ではなく「状態」
ここで大切なことを一つ。
直感やチャネリングは、
「持っているか、いないか」ではありません。
「今、どんな状態でいるか」。
それだけで決まります。
だからこそ、
日常の中で直感は取り戻せる。
ここからは、
この直感・チャネリング感覚を
日常生活の中で実際に取り戻す方法を、
具体的な実践としてお伝えしていきます。
特別な修行は必要ありません。
必要なのは、「少し静かになる勇気」だけです。
日常で「直感・チャネリング力」を取り戻すための実践法
「特別な力」を目指さないことが、最短ルート
直感やチャネリングを取り戻そうとするとき、
多くの人が最初につまずくのは
「ちゃんと受け取ろう」「正しい答えを得よう」とする姿勢です。
けれど実は、その力みこそが最大のノイズになります。
直感とは、鍛え上げる能力ではなく、
「もともと備わっている感覚が自然に立ち上がる状態」。
だからこそ、必要なのは努力ではなく
「静かに戻ること」なのです。
雑念を消そうとしない——「間（ま）」に気づく
瞑想や内観が苦手な人ほど、
「考えが止まらない自分」を否定してしまいます。
けれど、思考は消すものではありません。
大切なのは、
思考と思考のあいだに一瞬だけ生まれる
「何も起きていない静かな間」に気づくこと。
この「間」こそが、
潜在意識とつながる入口です。
ほんの数秒で十分です。
その短い静寂に、直感は宿ります。
朝と夜は「受信感度」が最も高い時間帯
脳科学的にも、
起床直後と眠る直前はα〜θ波が優位になり、
潜在意識と顕在意識の境界がゆるみます。
この時間帯におすすめなのは、
・今日の予定を考えない
・答えを出そうとしない
・ただ身体感覚に意識を向ける
たとえば呼吸、体温、胸の奥の感覚。
「何か受け取ろう」とせず、
「今、何を感じているか」に注意を向けるだけで、
直感回路は自然に開き始めます。
感情を「整える」のではなく「通す」
直感の精度を下げる最大の要因は、
感情を抑え込むことです。
怒りや不安、迷いを
「感じてはいけないもの」と扱うと、
情報の通り道が詰まってしまいます。
大切なのは、
感情を判断せず、そのまま通すこと。
「今、少し重たい」
「なんとなくザワつく」
そう言語化するだけで、
感情は役目を終え、静まっていきます。
感情が凪いだ瞬間、
情報は最も純度の高い形で届きます。
非言語領域が直感を呼び覚ます
Mermaid naoとして制作をしていると、
言葉よりも先に
「色」や「感触」が導いてくれる瞬間があります。
アート、音楽、香り、自然。
これらはすべて、
言葉を使わずに意識を整える装置です。
特に「海」は、
思考をほどき、感覚を前に出してくれる存在。
五感が開くほど、
直感は日常に戻ってきます。
「正解」より「Yes / No」を感じ取る
直感とは、
壮大なメッセージが降りてくることではありません。
多くの場合、それは
「なんとなく違う」
「理由はないけれど、こちらが心地いい」
という微細な感覚です。
この「Yes / No」を尊重することが、
チャネリングを現実で使う第一歩。
小さな感覚を信頼するほど、
その精度は自然に育っていきます。
直感は「日常感覚」に戻る
チャネリングとは、
非日常に飛び込むことではありません。
むしろ、
日常の感覚を丁寧に生きること。
感じて、選んで、動いて、
結果を静かに観る。
この循環の中で、
直感は「特別な能力」ではなく
「自分の一部」として根づいていきます。
チャネリングを「日常の実践知」に変えるということ
スピリチュアルは、非日常ではなく「現実感覚の精度」
チャネリングという言葉には、
どこか特別で、遠い世界の力という印象がつきまといます。
けれどNaoとして、そしてMermaid naoとして
多くの方と向き合う中で確信していることがあります。
それは、
「チャネリングとは、現実から離れる技術ではなく、現実に深く触れる感覚」
だということです。
本当に受け取られている直感は、
ふわりと浮かぶ言葉よりも先に、
身体や感情の「微細な違和感」として現れます。
「魂の声」は、日常の小さな反応に宿る
多くの人が「魂の声」を探そうとするとき、
劇的なメッセージを期待します。
しかし実際には、
魂の声はとても静かです。
・なぜか気が進まない
・理由はないけれど心が緩む
・その選択を思うと、呼吸が深くなる
こうした反応こそが、
「魂の周波数」と現実が一致しているサインです。
「魂の声」とは、
未来を予言する声ではなく、
「今の自分が自然でいられる方向」を教えてくれる感覚なのです。
直感は「判断」ではなく「翻訳」
チャネリングを日常で使うために大切なのは、
受け取った感覚をすぐに意味づけしないことです。
直感は、
完成された答えとして届くことはほとんどありません。
最初は
色、重さ、温度、イメージ、感情
といった「未翻訳の情報」として現れます。
その感覚を急いで言葉にせず、
少し時間を置いて観察する。
すると自然に、
「これは今の私には違う」
「これは育てていきたい感覚」
という翻訳が立ち上がってきます。
日常に活かされてこそ、スピリチュアルは力になる
チャネリングが本当に意味を持つのは、
それが「選択」と「行動」に反映されたときです。
・人との距離感をどう取るか
・どの仕事を引き受けるか
・どんな空間に身を置くか
こうした現実的な選択の中で、
直感を尊重するほど、
人生は静かに整い始めます。
スピリチュアルとは、
現実逃避ではありません。
「現実を、より自分らしく生きるための感性の調律」
なのです。
感じる → 行動する → 観る、という循環
直感を信頼する力は、
一度で完成するものではありません。
小さく感じて、
小さく動いて、
その結果を静かに観る。
この循環を繰り返すことで、
感覚の精度は自然に育っていきます。
失敗しても構いません。
違っていたと感じたなら、
それもまた大切なデータです。
直感は、
「当てる力」ではなく
「自分との一致度を高める力」なのです。
Mermaid naoのアートが果たす役割
Mermaid naoのアートは、
メッセージを教えるためのものではありません。
言葉になる前の感覚、
説明できない安心感、
胸の奥がほどけるような体感。
それらを通して、
「自分の感覚を信じていい」という記憶を
思い出してもらうための存在です。
直感を取り戻すことは、
特別な誰かになることではありません。
「本来の自分に、静かに戻ること」。
そのための入り口として、
アートも、瞑想も、チャネリングも存在しています。
いつもありがとうございます。
このコラムが、
あなた自身の感覚を取り戻す
小さなきっかけとなれば幸いです。
