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日常の風景を輝かせるアートとウェルビーイングの調和
私たちがこの世界で日々を過ごす中で、心に響く美しいものに触れ、自らの内なる創造性を表現することは、単なる気晴らしを越えた、非常に重要な意味を持っています。私は、人は幸せになるためにのみこの世に送り出されたという揺るぎない確信を持ち、愛や喜びを生命維持に不可欠な根源と捉え、鑑賞者の皆様の存在そのものを絶対的な価値として全肯定するエネルギーを込めた作品やメッセージを発信し続けています。
近年、表現の力と人々の心身の健康がどのように結びついているのかを示す、素晴らしい取り組みが次々と公表されています。
2025年10月17日には、東京都の千代田区や中央区をはじめとする複数のエリアを舞台に、国際的な芸術祭である東京ビエンナーレ2025が開幕しました。この催しは「いっしょに散歩しませんか?」という親しみやすいテーマを掲げ、私たちが普段歩いている街の風景の中に溶け込んだ作品を巡りながら、日常に潜む創造の瞬間を見つける喜びを提供してくれます。歴史ある建物と現代の表現が交差する空間を歩くことで、自分自身の感覚を見つめ直す体験ができる素晴らしい試みでした。
また、2025年9月19日には、千葉県千葉市を中心としたエリアで千葉国際芸術祭2025のコア期間がスタートしました。この芸術祭は市民参加型であることが特徴であり、国内外から集まった表現者たちと地域の人々が対話を重ねながら、街の思わぬ場所で創造的な活動を展開します。日常の中で自然に表現と出会い、心を開いていくこの取り組みは、人々のつながりを温かく育むものとして多くの期待を集めています。
さらに、同じく2025年9月19日には、新潟県の佐渡島において、さどの島銀河芸術祭2025の秋会期が開幕しました。この芸術祭は、佐渡の豊かな自然と深い歴史に触れながら、文化的な創造性を融合させる体験型の祭典です。100年ぶりに蘇る能舞台での公演など、その土地が持つ独自のエネルギーと表現の力が響き合う時間は、訪れる人々に大きな感動と癒やしをもたらしたことでしょう。
これらの喜ばしい出来事が示すように、社会は今、物質的な豊かさだけでなく、心の満たされる状態を強く求めています。毎日を忙しく駆け抜け、責任ある立場で多くの決断を下している皆様の中には、ご自身の人生の生きがいや生きている意義、喜び、感動を何よりも大切にしたいと願いながらも、周囲への配慮からどこか自分らしさを抑え込んでしまっている感覚を抱いている方がいらっしゃるかもしれません。より自分らしい人生を心から楽しみたい、日々の生活の中に色鮮やかな感動を取り戻したいというその願いは、命のエネルギーを循環させるために必要不可欠な欲求なのです。
この記事をお読みいただくことで、皆様の心の中に眠っている本来の感性が優しく呼び覚まされ、日常のあらゆる瞬間に創造的な喜びを見出すことができるようになります。視点が変わることで、いつもの風景が全く新しい輝きを放ち始めるでしょう。ここで、人生の喜びと創造性について、1つの言葉をご紹介します。
アガサ・クリスティ氏は、イギリスが生んだ世界的な推理小説家であり、その生涯を通じて数多くの魅力的な物語を紡ぎ出しました。彼女は自らの日常と創造への思いについて、このような言葉を残しています。
「わたしは目がさめるといつでも、きっと誰でも自然に感じるに違いない気持ち、生きている喜びを感じる。目を開けばまた新しい1日がここにある、いうなれば、未知のところへの旅のまた新しい1歩がある。人生というすばらしくおもしろい旅である」
アガサ・クリスティ氏のこの言葉は、朝目覚めて新しい一日を迎えること自体が、未知への素晴らしい旅の始まりであることを教えてくれます。彼女の作品の多くはスリリングな展開で知られていますが、その根底には、人間という存在への深い好奇心と、生きることへの圧倒的な肯定感が流れていました。私たちが日常の中で、彼女のように新鮮な驚きと喜びを持って世界を見つめることができれば、その感性こそが最も尊いアートであり、ウェルビーイングを形作る土台となっていくのです。
創造性の目覚めとウェルビーイングが織りなす豊かな世界
創造性とは、特別な技術を持ったごく一部の人々だけのものではありません。それは、私たちが日々の生活の中で美しいと感じる心、新しい視点で物事を捉える力、そして自らの感情を素直に表現するエネルギーそのものです。そして、心身が完全に満たされ、自分自身の存在を絶対的に肯定できる状態こそがウェルビーイングの本質です。この2つが結びつくとき、私たちは日常のあらゆる瞬間に生命の歓喜を見出すことができるようになります。表現というものは、単に完成された作品を鑑賞するためだけの存在ではありません。それは、作者の命のエネルギーと、それを受け取る皆様の命のエネルギーが交差し、響き合う温かな空間なのです。
この創造性と心身の調和の関係性について、チャールズ・ダーウィン氏のエピソードは非常に深い示唆を与えてくれます。チャールズ・ダーウィン氏は19世紀のイギリスで活躍し、進化生物学における歴史的な発見を成し遂げた偉大な自然科学者です。彼は若き日に測量船ビーグル号に乗って世界中を旅し、膨大な観察記録を持ち帰りましたが、彼の最も重要な思索は、壮大な冒険の最中ではなく、イギリスのダウン村にある自宅ダウン・ハウスでの穏やかな日常生活の中で深められました。
チャールズ・ダーウィン氏は、自宅の敷地内に思索の小径と呼ばれる散歩道を自ら作り上げ、毎日何時間もそこを歩くことを日課としていました。彼はただ漫然と歩いていたわけではなく、四季折々の植物の変化や、昆虫たちの小さな営み、土の匂いや風の温度といった自然の微細な変化を、歩きながら全身で感じ取っていました。この毎日の散歩という習慣は、彼の頭の中を占めていた複雑な情報やプレッシャーから脳を解放し、柔軟な思考モードを活性化させる極めて重要な時間でした。
実際に、現代の研究においても、歩くことによって脳の血流量が増加し、認知能力や創造的な思考力が高まることが実証されています。チャールズ・ダーウィン氏が歴史的な名著である種の起源の着想をまとめ上げたのも、まさにこの思索の小径を歩き、自然と対話していた時期であったと言われています。彼にとって、歩きながら自然の造形美に触れ、自らの内面と深く向き合う時間は、単なる健康維持のための運動ではなく、命の神秘に対する圧倒的な感動を呼び覚まし、ウェルビーイングを高めるための不可欠な営みだったのです。
チャールズ・ダーウィン氏のエピソードが私たちに教えてくれるのは、素晴らしいアイデアや人生の豊かさは、デスクに向かって無理にひねり出すものではなく、身体を動かし、自然や周囲の環境に五感を開くことで自然と湧き上がってくるものだということです。私たちが美しい色彩や形に心惹かれるとき、それは無意識のうちに、自分自身の命のエネルギーと共鳴するものを求めているからに他なりません。アートの世界に触れ、自らの感性を刺激することは、この思索の小径を歩くことと同じように、私たちの心を解き放ち、自由で創造的な状態へと導いてくれるのです。
日常のなかに感性を育む段階的な実践方法
このような豊潤なエネルギーを、私たちはどのようにして日常に落とし込めばよいのでしょうか。論理や効率だけが重視されがちな現代において、直感や感動は、枯渇しがちな私たちの内面を潤すために不可欠です。
第1の段階は、自らの感覚を素直に開くことです。私たちは日々膨大な情報に囲まれ、頭で考えて判断する顕在意識に頼りすぎています。その結果、心が何を感じているかという潜在意識の声が聞こえにくくなっています。まずは、目の前にある美しい色彩や、心地よい香り、温かな手触りに対して、評価や分析を交えずにただ没入する時間を持つことが重要です。
第2の段階は、正解を求める思考を手放すことです。多くの方が思い通りにいかないこととして経験するのが、美術展などを訪れた際にこの作品の歴史的背景や意図を正しく理解しなければならないと肩に力が入りすぎてしまう状態です。以前、ある経営者の方は、素晴らしい作品を前にしても知識を追うばかりで、全く感動を得られなかったとおっしゃっていました。しかし、意味や正解を探そうとする思考を手放し、ただこの青色が綺麗だ、この形が好きだという素直な感情を優先するようになった転換点から、その方の表情は驚くほど和らぎました。感覚が解放されたことで、日常の業務においても柔軟で創造的なアイデアが次々と湧いてくるようになったのです。
第3の段階は、それを日常のささやかな瞬間に落とし込むことです。例えば、朝の光が差し込む数分間、お気に入りの器の色合いの変化を眺める。あるいは、休息のひととき、今日出会った1番心地よい色彩を思い出す。多忙な毎日を送る皆様だからこそ、思考のループを断ち切り、感覚の世界へと潜り込む時間を意識的に確保していただきたいのです。それは、あなたという素晴らしい存在を丁寧に整え、喜びというエネルギーで満たしていくための、最も効果的な自己管理の方法なのです。
この純粋な探究心と喜びに満ちた実践について、マリー・キュリー氏の歩みをご紹介します。マリー・キュリー氏は、ポーランドに生まれ、フランスで活躍した物理学者・化学者であり、女性として初めてのノーベル賞を受賞した歴史的な偉人です。彼女の幼少期は、祖国が他国の支配下にあり、母親を早くに亡くすなど、決して恵まれたものではありませんでした。しかし、彼女は学ぶことへの強い渇望を抱き続け、家庭教師として働きながら資金を貯め、ようやくパリへと渡り大学での研究生活をスタートさせました。
マリー・キュリー氏の研究環境は、みすぼらしく隙間風の吹く物置のような実験室であり、資金も設備も極めて乏しいものでした。しかし、彼女はその過酷な環境を少しも苦にしませんでした。なぜなら、彼女にとって未知の物質を探求し、自然界の隠された法則を解き明かすことは、何よりも心躍る、彼女にとっての表現活動だったのでしょう。彼女は、新しい元素が絶対に存在すると信じ、その魅惑的な仮説を証明するための実験に心身を捧げました。彼女にとって、勉強に没頭し、少しずつ真理に近づいていく過程そのものが、圧倒的な喜びに満ちた時間だったのです。
マリー・キュリー氏のこの純粋な没入感こそが、私たちの日常におけるアートとウェルビーイングの実践の核心です。彼女は名声や報酬を得るために研究したのではなく、ただ目の前にある世界の美しさと神秘に魅了され、それに無我夢中で向き合い続けました。私たちもまた、日々の生活の中で自らの心が震える対象を見つけ、誰の評価も気にすることなく、ただその美しさや面白さに純粋に没入する時間を少しでも持つことができれば、生命力は劇的に回復し、創造性の泉が再び湧き上がり始めるのです。

困難を越えて広がる人生の豊潤な変化
自らの感性を大切にし、創造的な喜びを日常に取り入れることで、私たちの人生には驚くほど素晴らしい変化が訪れます。ここで、ある一人の偉大な女性の物語と、それに共鳴して自らの人生を変えた方の実例をお話しします。
ルイーザ・メイ・オルコット氏は、19世紀のアメリカで活躍し、名作である若草物語を生み出した小説家です。彼女の人生は、決して順風満帆なものではありませんでした。彼女の父親は理想主義的な教育者でしたが、経済的な観念が乏しかったため、一家は常に貧困に苦しんでいました。ルイーザ・メイ・オルコット氏は、家族を支えるために若い頃から裁縫や家政婦、そして執筆活動と、あらゆる仕事に奔走し、まさに一家の大黒柱として懸命に働き続けました。
そのような過酷な環境の中にあっても、彼女は決して希望を失うことはありませんでした。彼女は自身の経験や家族との温かな絆を物語の中に織り込み、読者の心に明るい光を灯す作品を数多く残しました。ルイーザ・メイ・オルコット氏が残した言葉の中で、とくに多くの人々に愛されている名言があります。
「雲の向こうは、いつだって青空よ」
この言葉には、人生において先が見えないような困難な状況に陥ったとしても、その厚い雲の向こう側にはいつも美しい青空が広がっているという、彼女の揺るぎない信念が込められています。彼女は、直面する困難に意識を奪われて絶望するのではなく、いつか晴れ渡る空を信じて、今ここにあるささやかな幸せや家族との愛情を大切に抱きしめながら生き抜きました。
時代や国境を越え、数多くの表現者たちの人生を根底から支え続ける
ルイーザ・メイ・オルコットの生き方と彼女が紡いだ言葉は、時代や国境を越え、数多くの表現者たちの人生を根底から支え続けてきました。極貧の家庭を支えるために働き、南北戦争では看護師として過酷な現実に直面するなど、彼女自身の人生は決して平坦なものではありませんでした。しかし、だからこそ彼女が残した「雲の向こうは、いつも青空」という前向きな言葉や、絶望に屈することなく希望を描き続けた姿勢には、圧倒的な説得力と真実味が宿っています。彼女の強靭な精神と、その分身とも言える『若草物語』の主人公ジョー・マーチの姿に深く感銘を受け、自らの人生を切り開いた実在の人物たちの物語は、表現がいかに人の心を救うかを見事に証明しています。
近年、その影響を最も美しく現代に蘇らせた人物の一人が、映画監督であり俳優のグレタ・ガーウィグ氏です。彼女は2019年の映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』を制作するにあたり、オルコット自身が残した日記や手紙を徹底的に読み込みました。その中でガーウィグ監督の心を強く打ったのは、「私にはたくさんの苦労があったから、楽しいお話をたくさん書くの」というオルコットの切実な言葉でした。困難な現実の中でただ悲嘆に暮れるのではなく、自らの手で温かな希望の物語を創り出すというその決意は、ガーウィグ監督自身の創作活動における大きな指針となり、映画全体を貫く力強いメッセージとして昇華されました。
また、20世紀を代表するフランスの哲学者であり作家のシモーヌ・ド・ボーヴォワール氏も、幼少期にオルコットの世界に救われた一人です。女性が家庭に収まることが当然とされていた時代において、ボーヴォワール氏は自伝『娘時代』の中で、自らの知性とペンを武器に独立して生きようとするジョー・マーチに自分自身を強く重ね合わせていたことを告白しています。社会の常識や抑圧に立ち向かい、自らの言葉で世界と対峙しようとするオルコットの生きざまは、後に世界的名著『第二の性』を生み出す哲学者の、最も初期の、そして最も強烈なロールモデルとなりました。
さらに、「パンクの桂冠詩人」と称される世界的ミュージシャンであり詩人のパティ・スミス氏の根底にも、オルコットからの深い影響が流れています。彼女は少女時代に『若草物語』に出会い、オルコットのように「本を書き、観察し、自分自身の足で立つ女性」になりたいと強く願ったと語っています。社会の枠に囚われることなく、純粋に自らの表現を追求し続けるスミス氏の反骨精神は、まさにオルコットが物語に込めた「ありのままの自分を表現する勇気」そのものです。彼女たちは皆、困難な現実から目を背けない強さと、それでも美しいものや希望を信じ抜く感性をオルコットから受け取り、自らの人生というキャンバスに新たな光を描き出しました。
このように、ルイーザ・メイ・オルコットが自身の過酷な現実の中で見出した「雲の向こうの青空」は、150年以上の時を超えて、生きる時代も表現方法も異なる女性たちの心に深く根を下ろしました。映画、哲学、音楽と、彼女たちが活躍した領域は全く異なりますが、その根底には共通して「ありのままの自分を表現し、自らの足で立つ」というオルコットから受け継いだ力強いメッセージが流れています。
苦難を希望の物語へと昇華させたオルコットの生きざまは、単なる文学の枠を超え、表現という行為がいかに連鎖し、国境や世代を超えて人々の心を救い、エンパワーメントし続けるかを示す最も美しい証と言えるでしょう。私たちが日常の中で何かに心動かされ、それを自分なりに表現しようとする小さな一歩もまた、こうした偉大な魂の連鎖の一部として、自分自身を癒やし、いつか誰かの未来を温かく照らす可能性を秘めているのです。
感性を育む過程で出会う疑問と心の余白
自らの感性を探求し、表現の喜びを日常に取り入れようとする過程において、多くの人がいくつかの戸惑いを抱くことがあります。最もよくある疑問は、アートを楽しむためには、専門的な教育や高度な技術が不可欠なのではないかというものです。歴史的な背景を知ることは有意義ですが、それは必須条件ではありません。最も大切なのは、知識ではなく心がどう反応したかという事実に尽きます。あなたの胸が高鳴ったり、涙が溢れそうになったりしたのなら、それはあなたの感性が作品のエネルギーと完璧に共鳴した証拠なのです。
また、ウェルビーイングとは、常に前向きで、悲しみや迷いを一切感じない完璧な状態であるべきだという思い込みも手放す必要があります。私たち人間は、日々の生活の中で様々な感情の波を経験します。悲しみや迷いを無理に消し去るのではなく、それらをご自身の大切な一部として安全に受け止め、そこから新たな視点を見出していくこと。その柔軟な心の動きこそが、精神的な回復力を育み、人生に豊かな深みをもたらしてくれるのです。あなたご自身のペースで、ゆっくりと心を満たしていけばよいのです。
知識や理論は後からついてくるもの
ここで、自らの感性に素直に従うことの重要性について、19世紀のドイツを代表する偉大な作曲家であるヨハネス・ブラームス氏の歩みをご紹介します。ヨハネス・ブラームス氏は、数々の歴史的な交響曲や室内楽曲を生み出しましたが、彼の創作の源泉は、常に自然の中を歩くことにありました。
ヨハネス・ブラームス氏は、机の前に座り込んで無理に音符をひねり出すようなことはしませんでした。彼は毎日のように森の中や湖のほとりを長く散歩することを日課としていました。とくに、オーストリアのペルチャッハという自然豊かな美しい避暑地に滞在した際には、湖畔の美しい風景や木々のざわめきから多大なインスピレーションを受け、彼の代表作となる素晴らしい交響曲の旋律を書き上げました。
彼にとって、自然の中を歩き、鳥の声や風の肌触りを感じることは、凝り固まった思考をほぐし、心の奥底にある豊かな旋律を呼び覚ますための大切な時間だったのです。もし彼が、音楽理論という専門知識ばかりに囚われ、部屋に閉じこもっていたならば、あの心揺さぶる美しいメロディーは生まれなかったかもしれません。ヨハネス・ブラームス氏の歩みは、私たちが自らの身体を動かし、五感を自然の恵みに委ねることによって、いかにして創造的なエネルギーが引き出され、心身の調和がもたらされるかを見事に証明しています。
知識や理論は後からついてくるものです。まずは、ヨハネス・ブラームス氏が自然の音に耳を澄ませたように、あなた自身の心が何に対して心地よさを感じるのか、その素直な感覚に意識を向けることから始めてみてください。その柔らかな感性の動きこそが、あなたを本当のウェルビーイングへと導いてくれるのです。
命の喜びを謳歌する、あなただけの豊かな人生へ
これまでの内容を通じて、創造性と心身の調和がもたらす豊かな人生の形についてお伝えしてきました。重要な視点は以下の3つに集約されます。
1つ目は、情報の濁流や過剰な思考から感覚を解き放ち、今この瞬間に意識のアンカーを下ろすこと。これは、過去の後悔や未来の不安に意識を分散させるのではなく、五感を通じて現在の自分を確認することで、心の静寂を取り戻すマインドフルネスの基礎となる姿勢です。
2つ目は、旅先などの非日常に限定せず、朝の光や道端の草花といった日々の暮らしに潜む美を掬い上げ、愛しむこと。幸せの基準を特別なイベントに置くのではなく、足元の小さな豊かさに気づく感性を磨くことで、人生の彩りは格段に深まります。
3つ目は、世間の物差しや既存の知識で自分を測るのをやめ、内側から生じる純粋な感覚と感情をありのままに認め、尊重すること。他者の評価や一般論ではなく、自分の心が何に震え、どう感じているかを最優先にすることで、揺るぎない自己への信頼を育みます。
今日からすぐに始められる具体的な行動として、このような実践をご提案します。明日、外に出た際、ほんの10秒間だけ立ち止まって空を見上げ、雲の形が風に乗ってゆっくりと変化していく様子を目で追いながら、深く呼吸を1つしてみてください。複雑な作法は一切いりません。ただ、空の広がりとご自身の呼吸が重なるのを感じるのです。この極めてささやかな時間が、あなたの心に調和をもたらす確かな始まりとなります。
ここで、世界中で愛されている映画『レミーのおいしいレストラン』の中から、創造性と人間の可能性に関する素晴らしい名言をご紹介します。この物語の終盤で、非常に厳格な料理評論家であるアントン・イーゴ氏は、誰もが予想しなかった素晴らしい料理に出会った後、深い感動とともにこのような言葉を残しました。
「誰もが偉大な芸術家になれるわけではないが、偉大な芸術家はどこからでも現れる可能性がある」
この言葉は、才能や創造性というものが、恵まれた環境や特別な地位にある人だけのものではないことを力強く宣言しています。どんなに平凡に見える日常の中にも、どんな状況の中にも、人を感動させる素晴らしい表現を生み出す力が秘められているのです。あなた自身の人生という素晴らしい作品を創り上げるのは、他の誰でもないあなた自身です。日々の小さな喜びに気づき、それを大切に育んでいくことこそが、あなたを人生の偉大な芸術家へと導いてくれます。
最後に、日本国内において創造性と自然が見事な調和を見せる素晴らしい場所を1つご紹介します。秋田県秋田市にある「秋田県立美術館」です。
この美術館は、世界的な建築家である安藤忠雄氏によって設計されました。館内に入ると、壁の支えや柱が一切ない優美な螺旋階段が来館者を迎え入れ、まるで空中に浮かんでいるかのような不思議な感覚を与えてくれます。そして、2階のラウンジに進むと、大きく開かれた窓の向こうに、水面が鏡のように景色を映し出す水庭が広がり、そのさらに奥には千秋公園の美しい自然がパノラマのように広がっています。水庭と街の風景が一体化したこの空間は、訪れる人の心を大きく解き放ち、穏やかな安らぎを与えてくれます。
この美術館の最大の見どころは、平野政吉氏のコレクションであり、日本を代表する画家である藤田嗣治氏が描いた超大作、大壁画「秋田の行事」です。縦3.65メートル、横20.5メートルにも及ぶこの巨大な作品には、秋田の竿燈まつりや人々の豊かな日常の営みが、色鮮やかに、そして圧倒的な熱量で描き込まれています。美術館の屋根の形状や、作品を展示する部屋の自然光の入り方までもが、藤田嗣治氏の助言によってこの大壁画を最も美しく見せるために計算されています。静謐な空間の中で、人々の生きる喜びが溢れ出すこの作品と対峙する時間は、まさに命のエネルギーが浄化され、深い感動で満たされる至福のひとときを約束してくれます。機会があれば、ぜひこの素晴らしい空間に身を置き、ご自身の感覚を遊ばせてみてください。
あなたの日常が、明日からも美しい発見と温かな喜びに満ちたものとなることを願っています。

最後に、あなたへ大切なメッセージをお伝えします。
愛と使命を両立するあなたへ。
私たちがこの世に生まれてきた理由は、
決して苦しんだり、人を恨んだり悲しんだり、傷つけ合ったりするためではありません。
命とは、喜びを味わうために生まれてきたものです。
命の温かさを感じ、知り、「生きててよかった」とほっとして、安心してニコニコ笑うために生まれてきたのです。
私たちは、絶対的に今世の命を楽しむべきなのです。
「愛のある場所でこそ、人は生きる力を得る。」
「人生とは、喜びという宝物を探す旅である。」
「温かな感情は体温を上げ、人を幸せへ導く。」
どうぞ忘れないでください。
「あなたは、神様がつくった最高傑作」です。
あなたの命が、これからも喜びというパワフルなエネルギーで満たされ、温かな笑顔とともに輝き続けることを心から願っています。

私は、「人は幸せになるためにのみ、この世に送り出された」という揺るぎない確信を持ったアーティストです。
愛や喜びは、抽象的な概念などではなく、私たちの「生命維持に不可欠な根源」だと考えています。
だからこそ、私のアートやメッセージには、あなたの存在そのものを絶対的な価値として全肯定するエネルギーを込めています。
あなたがいつも、大いなる愛と光に守られていますように。
そして、あなたの大切な命の時間が、たくさんの幸運と共にありますように。
nao
【参考情報、引用元】
- 東京ビエンナーレ2025|東京の地場に発する国際芸術祭(東京ビエンナーレ2025|東京の地場に発する国際芸術祭)
- タイムアウト東京(アートで東京を育む国際芸術祭「東京ビエンナーレ2025」が開幕)
- 美術手帖(「千葉国際芸術祭2025」(千葉市内)開幕レポート。日常のなかでアートに出会い、こころをひらく)
- 千葉国際芸術祭2025 ちから、ひらく。(千葉国際芸術祭2025 ちから、ひらく。)
- PR TIMES(世界遺産登録で注目される佐渡の“次”を体感する旅へ。「さどの島銀河芸術祭2025」秋会期、9月19日開幕。〜100年ぶりに蘇る能舞台での公演など、佐渡の歴史と自然に深く触れる体験型アートの祭典)
- TRANSIT.jp(旅人かく語りき旅が身近にあった作家、アガサ・クリスティ)
- 東洋経済オンライン(動きながら考える人が動かない人より成果出る訳 運動すると創造性が増すことは科学的に立証)
- SPARKFUL(退屈なときの不安を解消し、創造力を高める方法:ぼーっとすることのすすめ)
- note(女性初のノーベル賞受賞者の壮絶な人生|娘が書いた『キュリー夫人伝』|Kei)
- JAIST Repository(JAIST Repository)
- 株式会社コンパス・ポイント(There is always light behind the clouds.)
- ALG(「雲の向こうは、いつも青空」 | ALG)
- 書籍 娘時代(シモーヌ・ド・ボーヴォワール著)
- 書籍 ジャスト・キッズ(パティ・スミス著)
- 映画.com(「若草物語」はなぜ、150年以上にわたり愛され続けるのか? 名言から紐解くタイムレスな魅力)
- VOGUE JAPAN(映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』の監督グレタ・ガーウィグが語る、新たなジョー・マーチ像)
- The New York Times(Patti Smith on Little Women and the Books That Shaped Her)
- The Paris Review(Simone de Beauvoir, The Art of Fiction No. 35)
- ELLE [エル デジタル](『ストーリー・オブ・マイライフ』グレタ・ガーウィグ監督が語る、若草物語とジョーの魅力)
- ハフポスト(ボーヴォワールからパティ・スミスまで。なぜ『若草物語』のジョーは愛され続けるのか)
- note(天才たちの散歩習慣|板生研一 | MBA行動科学者(医学博士)のクリエイティブ・メンタルマネジメント法)
- Reddit(レミーの好きなセリフは? : r/Pixar)
- note(レミーのおいしいレストランの名言|齋藤はじめ)
- note(「誰が偉大になってもおかしくない」――レミーのおいしいレストランに学ぶ、新しい才能を信じる力)
- 秋田県立美術館(美術館の中はどうなっているの!? - 秋田県立美術館 -)
- 秋田県立美術館(設計コンセプト・見どころ - 秋田県立美術館 -)
- fujitec(秋田県立美術館 - fujitec)
- Discover Japan(《秋田県立美術館》水庭を望む絶景ラウンジに螺旋階段、安藤忠雄建築とアートを堪能)
- moreTOHOKU(秋田県立美術館 - moreTOHOKU)
- 二〇世紀ひみつ基地(三角形と水庭のある美術館・新秋田県立美術館 | 二〇世紀ひみつ基地)
- note(イラスト名建築ぶらり旅 with 宮沢洋&ヘリテージビジネスラボ⑱|日建グループ)
- Amebaブログ(秋田県立美術館 藤田嗣治さん「秋田の行事」など華やかな傑作たち)
- 一般社団法人日本マインドフルネス学会 マインドフルネスとは
- 京都大学学術出版会 日常性の美学
- 厚生労働省 e-ヘルスネット こころの健康





