
わたしは絵を描くとき、たいてい音楽を流しています。音と絵は遠いようで、どちらも「時間の中ではたらくもの」だと感じています。音楽の力について、調べたことを書きます。
音楽療法という分野がある
日本音楽療法学会は、音楽療法を「音楽のもつ生理的、心理的、社会的な働きを用いて、心身の障害の回復、機能の維持改善、生活の質の向上、行動の変容などに向けて、音楽を意図的、計画的に使用すること」と定義しています(2001年)。
医療、福祉、健康、教育の場で行われ、不安や痛みの軽減、精神的な安定、自発性や活動性の促進、体の動きの改善、感情の表出、コミュニケーションの支援などの効果があるとされています。
認知症に対する研究
認知症の分野では、音楽療法で認知機能が改善したという報告が積み重なっており、軽度認知障害(MCI)や認知症の人への有効性が示されています。
ただし、注意機能や遂行機能などについては、エビデンスのレベルはまだ高くない、とも報告されています。効果があるらしい、と言えるところまで、というのが正直な現状です。

ことばの手前ではたらくもの
音楽と絵に共通しているのは、ことばにする前の気持ちを、そのまま受け取れるところだと思います。悲しいと言えないときでも、悲しい曲は聴けます。うまく話せない気持ちでも、色や形でなら置いておけます。
わたしがオーダーアートを描くとき、依頼してくださった方の話をたくさん聞きます。でも最後に絵に残すのは、ことばになりきらなかった部分です。そこは、音楽が担っているものと近いのかもしれません。
Mermaid nao のオーダーアートは、ことばの手前にある気持ちを、色とかたちで残す仕事だと考えています。
【参考にした情報・引用元】
日本音楽療法学会(学会概要/音楽療法の定義)
日本緩和医療学会 がん補完代替療法ガイドライン(音楽療法:クリニカル・エビデンス)
健康長寿ネット(音楽療法)
https://www.jmta.jp/about/outline.html
https://www.jspm.ne.jp/files/guideline/cam_2016/03_08.pdf
https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/ninchishou/music.html
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