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命の歓びを呼び覚ます美しい循環の法則
私は日々、大いなる愛と自らの使命の両立を願う方々に向けて、色彩と形のエネルギーをキャンバスに注ぎ込んでいます。私たちがこの世界に生を受けたのは、他でもなく幸せになるためであるという揺るぎない確信が、私の創作の土台となっています。美しい表現から受け取る喜びや感動は、私たちの生命を維持し、内面をふくよかに潤すために不可欠な根源的なエネルギーです。私が生み出す作品や発信するメッセージには、ご覧になる方々の存在そのものを絶対的な価値として全肯定する強い祈りが込められています。
こうした表現の力が社会全体にもたらす明るい兆しは、日本各地の新しい動きからも感じ取ることができます。私たちの心を躍らせる嬉しい知らせを3つご紹介いたします。
1つ目は、2024年4月17日、東京の原宿に新たな商業施設である東急プラザ原宿ハラカドが開業したという素晴らしいニュースです。館内にはクリエイターの集うラウンジや、自然と調和した空間に様々な表現作品が点在するハラッパと呼ばれるエリアが設けられました。訪れる人々は、買い物の合間に多様な表現に触れることで日常の喧騒から離れ、心身の調和を取り戻す新しい文化の拠点として、多くの人に喜びを与えています。
2つ目は、2024年4月11日、神奈川県にある箱根ガラスの森美術館にて、太陽の光とガラスの芸術が見事に融合した庭園の特別展示が開幕したという心躍る出来事です。訪れる人々は、豊かな自然の中で無数に煌めくガラスの色彩に心を奪われ、ご家族や大切な人とともに、日常の疲れを忘れて深い安らぎと感動の時間を過ごしています。
そして3つ目は、2024年6月26日、社会医療法人財団石心会が、患者の心を癒やす空間作りから10年を迎えた取り組みとして、ホスピタルアートと地域で創る新空間というプロジェクトを公表した嬉しい知らせです。地域と病院が協力して美しい表現で満たされた空間を作り上げることで、不安を抱えて訪れる人々に温かな心の安らぎと癒やしを提供し、社会全体に愛の循環を生み出しています。
このように、美しいものに触れる場所が次々と活気づき、私たちを歓迎してくれている一方で、日々の忙しさに追われる中、多くの方が心の奥底に言葉にならない思いを抱えています。ご自身の人生における生きがいや生きている意義、そして喜びや感動を何よりも大切にしており、より自分らしい人生を心から楽しみたいと強く願っていらっしゃるのではないでしょうか。しかし、やるべきことに追われる日々の中で、ふと立ち止まって美しいものに心を震わせる時間が少しずつ奪われているように感じておられるかもしれません。
この記事は、まさにそのような思いを抱くあなたのために書かれました。美しい表現の世界であるアートと、私たちの心身の調和であるウェルビーイングがどのように結びつき、人生をいかに豊かに彩るのか。その秘密を紐解くことで、あなたは自分自身を深く肯定し、日常の中に溢れる生命の輝きを再び見出すことができるはずです。
ここで、近代建築の巨匠として世界中に多大な影響を与えたル・コルビュジエ氏の言葉をご紹介します。彼は生涯を通じて、人間が心豊かに生きるための空間とは何かを追求し続けました。
ル・コルビュジエ氏は、自身の著作や数々の提言の中で、人間の根源的な幸福についてこのように語っています。「空間、光、そして秩序。これらは、パンや寝る場所と同じように人間にとって不可欠なものである」
19世紀末から20世紀初頭にかけて、産業革命を経たヨーロッパの都市は急激な人口増加に見舞われ、多くの人々は日光も届かない不衛生で無秩序な過密都市での生活を余儀なくされていました。ル・コルビュジエ氏はこの惨状を深く憂い、建築とは単なる権威の象徴や贅沢な装飾ではなく、人間の肉体と精神の健康を取り戻すための科学的な装置であるべきだと確信しました。
この言葉にある「空間」とは自由なゆとりを、「光」とは生命力を、そして「秩序」とはそれらが調和した心地よいリズムを意味しています。氏は、どんなに空腹を満たし、雨風を凌ぐ場所があったとしても、それだけでは人間は「生きている」とは言えないと考えました。太陽の光が部屋の隅々まで行き渡り、自然の風景と繋がり、計算された調和の中に身を置くこと。それこそが、パンと同じように私たちの魂を養い、明日への活力を生む日々の糧になるのだと説いたのです。
この言葉は、ただ生き延びるための物質的な条件が揃っているだけでは、人間は真に満たされないという事実を教えてくれます。光の美しさや調和のとれた空間、そして魂を震わせる表現こそが、私たちの命を潤し、生きる活力を与えてくれる不可欠な要素なのです。私たちも同様に、美しい表現から受け取った温かなエネルギーをご自身の心で満たし、そしてそれを周囲の大切な人たちへと広げていくことで、真に豊かな人生を歩むことができるのです。。
なぜ表現は心を満たすのか|ウェルビーイングと美の深い繋がり
アートとウェルビーイングという概念は、水と大地のようにお互いを必要とし、深く結びついています。表現というものは、単に壁に飾られた絵画や、広場に置かれた彫刻といった物理的な物体を指すのではありません。それは、創り手が自らの魂を削って注ぎ込んだ命のエネルギーと、それに向き合うあなたの内側から湧き上がる命のエネルギーが、交差して響き合う温かな空間そのものです。また、心と体が完全に満たされている状態は、あなたという存在がこの宇宙においてかけがえのない絶対的な価値を持っていることを認め、今日という日を生きる喜びに溢れている状態を意味します。
論理的な思考や、目に見える成果ばかりが優先されがちな日々の生活において、理屈抜きで好きだ、美しい、心が震えると感じる純粋な感情は、私たちが人間らしく生きるために不可欠な栄養素です。計算された行動からは決して生まれない、魂の奥底からの深い安らぎと情熱。それこそが、表現が私たちにもたらしてくれる最高の贈り物なのです。
自身の内面を豊かにし、世界をより深く理解するための大切な手段
歴史を振り返ると、美しい表現の力がもたらす精神の豊かさを自らの過酷な人生の中で深く体感し、そこから生きる希望を見出した偉人がいます。米国のファーストレディとして世界中から愛され、後に卓越した編集者として文化の保護に尽力したジャクリーン・ケネディ・オナシス氏です。彼女は類まれなる教養と美意識を持ち、ホワイトハウスの歴史的な修復や芸術振興に多大な貢献をしたことで知られています。
ジャクリーン・ケネディ・オナシス氏は、幼少期から文学や絵画、歴史に深い愛情を注いで育ちました。彼女にとって、美しいものに触れ、知性を磨くことは単なる趣味ではなく、自身の内面を豊かにし、世界をより深く理解するための大切な手段でした。ファーストレディとなった後も、彼女はその豊かな感性を活かし、国を代表する空間に相応しい歴史的な美術品や家具を集め、文化の力で人々の心を繋ぐという大きな役割を果たしました。彼女の存在そのものが、多くの人々に希望と洗練された美の力を示していたのです。
しかし、彼女の人生には想像を絶する困難と悲劇が待ち受けていました。愛する夫を突然の凶弾で失い、世界中の視線が注がれる中で深い悲しみと喪失感に直面することになったのです。計り知れない重圧と孤独の中で、彼女の心を絶望から救い、再び前を向かせたのは、若き日から愛し続けた文学や芸術、そして歴史が織りなす美しい表現の世界でした。
ジャクリーン・ケネディ・オナシス氏は、悲しみに沈むだけでなく、自身の命の時間を意義あるものにするための選択をします。彼女は後にニューヨークへと拠点を移し、出版社の編集者として新たなキャリアをスタートさせました。そこで彼女は、世界中の優れた芸術家や写真家、歴史家たちの作品を世に送り出すことに全精力を傾けたのです。優れた表現者たちの才能を信じ、彼らが生み出す色彩や言葉に深い愛情を注ぎながら本を創り上げる時間は、彼女自身の心を豊かに保ち、精神的な調和を取り戻すための強固な支えとなりました。
激動の人生にあっても、彼女が常に優雅でしなやかな精神を持ち続けることができたのは、美しい表現から受け取る喜びのエネルギーが彼女の内面を潤し、生きる目的を与え続けていたからです。ジャクリーン・ケネディ・オナシス氏のエピソードは、美しいものがもたらす深い癒やしが、私たちが困難な現実を生き抜き、自分自身の人生を再建するためのどれほど強力な原動力となるかを見事に証明しています。一度きりの人生の中で、大切なものを愛し抜く姿勢は、時を超えて私たちの心に深い感動を与えてくれます。
日常に美を取り入れる|心を整える段階的な歩み
この豊かな生命のエネルギーを、私たちはどのようにして日々の生活に取り入れていけばよいのでしょうか。それは、決して難解な知識を詰め込んだり、無理をして自分を変えたりすることではありません。ご自身の心と体の声に優しく耳を傾け、少しずつ感覚を開いていく段階的な歩みが必要です。
最初の段階は、思考を休ませてただ感じることを許すことです。多くの方は、素晴らしい作品を前にした時、この作品の歴史的背景を知らなければならないとか、正しい解釈をしなければならないと、頭で理解しようと力を入れてしまいます。しかし、そうした思考の力みは、本来受け取れるはずの純粋な感動を遠ざけてしまいます。頭で考えるのをやめ、ご自身の心がその色彩や形にどう反応しているか、ただその事実だけを優しく受け止めるのです。
次の段階は、心が動いたという事実を肯定することです。胸が微かに高鳴ったり、なぜか涙が溢れそうになったりしたのなら、それはあなたの感性が作品のエネルギーと完璧に共鳴した証拠です。その感情に優劣や正解はありません。綺麗だな、心が落ち着くと感じたその瞬間を、大切な宝物のように心の中で抱きしめてください。思い通りにいかない状況で行き詰まりを感じた時こそ、この純粋な感覚が、あなたを新たな喜びの方向へと導く転換点となります。
このような段階を経て、極限の重圧の中で表現の力に救われた歴史的な人物がいます。第一次世界大戦という未曾有の危機においてフランスを導き、「虎」の異名で呼ばれた強力な指導者、ジョルジュ・クレマンソー氏です。彼は政治家として国家の存亡をかけた厳しい決断を迫られる毎日を送り、その心身は常に張り詰めた緊張状態にありました。論理と戦略、そして非情な現実だけが支配する世界で、彼が人間としての温かさと心の平穏を保ち続けることは至難の業でした。
ジョルジュ・クレマンソー氏にとって、過酷な現実から心を解き放ち、深い癒やしを与えてくれる唯一の場所が、日本の伝統的な表現である「香合(こうごう)」のコレクションでした。香合とは、香を入れるための小さな蓋付きの器であり、その表面には緻密で美しい装飾が施されています。彼はこの手のひらに収まる小さな芸術品に深く魅了され、生涯で3000点以上もの香合を集めました。
戦争の重圧に押し潰されそうになる夜、ジョルジュ・クレマンソー氏は一人静かに書斎にこもり、集めた香合を1つ1つ手に取っては、その滑らかな手触りや繊細な色彩を無言で見つめました。複雑な政治の駆け引きや翌日の軍事戦略といった論理的な思考をすべて手放し、ただ職人が命を吹き込んだ小さな美しさに全神経を集中させるのです。香合の美しい造形と対話するその時間だけは、彼は一人の政治家ではなく、純粋に美を愛する一人の人間に戻ることができました。
この極めて個人的でささやかな美との対話は、彼の張り詰めた神経を優しく解きほぐし、明日へ向かうための活力を生み出すかけがえのない時間でした。ジョルジュ・クレマンソー氏は、自分の心が惹かれる色彩や形を信じ抜くことで、どれほど過酷な状況下にあっても自分自身の内面における絶対的な美意識と精神の平穏を確立していました。彼のエピソードは、周囲の喧騒や論理的な思考を手放し、純粋な美しさとの対話に身を委ねることが、困難な現実の中で私たちの人生をどれほど豊かで強固なものにしてくれるのかを、時を超えて鮮やかに教えてくれます。

美との対話がもたらす内面の変化と豊かな現実
表現という目に見えないエネルギーと深く対話することで、私たちの内面には穏やかで着実な変化が訪れます。それは単なる気分の高揚ではなく、ご自身の命の輝きを取り戻すための、根本的な変容の物語です。悩みや迷いを抱えていた心が、美しいものと響き合うことで、驚くほど豊かな現実を引き寄せるのです。
この内面の変化を自らの人生で体現し、数々の名作を世に送り出した歴史的な人物をご紹介しましょう。19世紀を代表する偉大な作曲家であり、ピアニストとしても圧倒的な人気を誇ったフランツ・リスト氏です。彼は幼い頃から天才と称され、ヨーロッパ中の社交界で華々しい成功を収めました。しかし、熱狂的な喝采と名声の渦の中にいながらも、彼の内面には常に「自分は本当に価値のある表現を生み出しているのだろうか」という深い渇きと問いが存在していました。
1837年、フランツ・リスト氏は、恋人であったマリー・ダグー伯爵夫人とともに、喧騒を離れてイタリアへと旅立ちました。そこで彼を待ち受けていたのは、ルネサンス期に生み出された数々の偉大な視覚芸術でした。彼は美術館や教会を巡り、ラファエロ氏の描いた絵画や、ミケランジェロ氏の彫刻作品の前に何時間も立ち尽くしました。
フランツ・リスト氏は、それまで音符という論理的な世界で生きてきましたが、イタリアの地で出会った色彩や造形、そして空間が放つ圧倒的なエネルギーに直接触れた時、言葉にならない深い感動に包まれました。絵画の中に描かれた静謐な光や、彫刻に込められた人間の情熱をただ無言で受け取ることで、彼の中で凝り固まっていた焦りや不安が少しずつ溶けていったのです。美との対話を通じて、彼は自身の魂の奥底にあった純粋な喜びを再び呼び覚ましました。
この内面における圧倒的な癒やしと変化は、彼の行動と表現に明確な結果をもたらしました。フランツ・リスト氏は、視覚から得た感動と精神の高揚を、自らの音楽へと昇華させる決意を固めたのです。彼はその後、何年にもわたってイタリアで得た美術の印象を音符に書き起こし、名作『巡礼の年』というピアノ曲集を完成させました。その中には、「ラファエロの婚約」や「物思いする人」といった、絵画や彫刻から直接インスピレーションを受けた楽曲が含まれています。
視覚的な美しさによって深く癒やされ、自らの存在意義を全肯定されたフランツ・リスト氏は、演奏家としての単なる人気を超え、後世に語り継がれる真の芸術家へと生まれ変わりました。彼が残した数多くの楽曲は、彼自身が美から受け取った温かなエネルギーの証です。自分自身の内面を美しいもので満たし、その喜びのエネルギーに素直に従って行動することが、結果的にどれほど大きな豊かさを現実の世界にもたらすかを、フランツ・リスト氏の生涯は明確に示しています。愛する人と共に美しいものをただ真っ直ぐに受け取る時間が、彼の人生の最も輝かしい宝物となったのです。
心を自由に羽ばたかせるために|美を受け取る際の心の余白
美しい表現を人生に取り入れようとする過程で、多くの人が無意識のうちに抱いてしまういくつかの思い込みがあります。ここで、ご自身の心をより自由に羽ばたかせるために、それらを優しく解きほぐしてみましょう。
よくある疑問の1つに、「素晴らしい表現に出会った時、私は何も感じないことがある。感性が鈍っているのだろうか」というものがあります。全く気になさる必要はありません。ある日には全く心に響かなかった色が、別の日に見ると涙が出るほど美しく感じられることがあります。人間の感情は、その日の体調や心の状態によって常に揺れ動いています。何も感じない日があるのは、あなたが人間として自然な状態にあるという証拠です。ご自身の反応を評価するのではなく、今日はそういう状態なのだなと優しく受け入れる心のゆとりを持つことが大切です。
自分自身を守り、明日へのエネルギーを充填すること
この、自己の内面と向き合い、純粋な直感を信じることの重要性を体現した歴史的な人物がいます。17世紀のスウェーデンを治めたクリスティーナ氏です。
彼女はわずか6歳で王位に就き、王としての厳格な教育と一国の命運を左右する国家の重責を幼少期から一身に背負って育ちました。当時の北方の強国であったスウェーデンの統治者として、論理、義務、そして宗教的制約だけが支配する過酷な宮廷生活の中で、彼女の心は常に自由な知性と、魂を震わせるような表現の世界を激しく渇望していました。
クリスティーナ氏にとって、大陸から集められた珠玉の絵画や彫刻、そしてルネ・デカルト氏をはじめとする当代一流の哲学者たちを宮廷に招いての深夜に及ぶ対話だけが、凍てついた心を溶かす真の癒やしの場所でした。「北方のミネルヴァ」と称えられたほどの圧倒的な博識を誇った彼女は、王としての虚像と生身の自分とのバランスを保つために、学問と芸術による精神の救済を強く求めたのです。
しかし、国家の道具として結婚し世継ぎを残すことを強いる周囲の圧力は、彼女の繊細な感性を限界まで追い詰めました。そして1654年、彼女は自らの魂が求める純粋な喜びに従うため、前代未聞の決断を下します。プロテスタント国家の象徴であった王位を自ら退き、さらにはカトリックへと改宗して、当時の芸術と文化の最高峰であったイタリアのローマへと移り住むという、歴史を塗り替える驚くべき行動に出たのです。
彼女にとってこの旅立ちは、権力という重い鎧を脱ぎ捨てて「一人の人間」として生き直すための聖なる儀式でした。ローマに到着した彼女は、教皇庁からも熱烈な歓迎を受け、パラッツォ・リアーリオを自らの本拠地として大規模なサロンを開設しました。
そこで彼女は、天才彫刻家ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ氏の最大のパトロンとなり、アレッサンドロ・スカルラッティ氏やアルカンジェロ・コレッリ氏といった高名な音楽家たちを保護し、自らも後の「アルカディア・アカデミー」の前身となる学術組織を創設するなど、美しい表現に囲まれながら自分らしく生きるという究極の精神的豊かさを実現したのです。
クリスティーナ氏のこのあまりに大胆な歩みは、どれほど巨大な権威や重圧を持つ人物であっても、直感的な美との対話がいかに深く精神を救い、内面を健やかに保つ助けになるかを鮮やかに物語っています。知識や立場の鎧を脱ぎ捨てて、ただ直感に従って美しいものに身を委ねる時間は、自分自身を守り、明日へのエネルギーを充填するための、この上なく贅沢で必要なことなのです。
芸術を愛し、自らの内面を美しいものを映す鏡として育み続けること
ここで、ピュリッツァー賞を受賞し、芸術や文化、そして人間の内面の機微を誰よりも深く愛したアメリカの偉大な作家、イーディス・ウォートン氏の言葉をご紹介します。
彼女は、光がどのように世界に伝わっていくのかについて、このような示唆に富む言葉を遺しています。「光を広めるには2つの方法があります。自らがロウソクになるか、それを反射する鏡になるかです」
この言葉は、1902年に発表された彼女の詩『ザンテのアンドレアス・ヴェサリウス』という作品の中で、16世紀に近代解剖学を切り拓いた実在の科学者アンドレアス・ヴェサリウス氏をモデルに描かれたものです。
当時の科学の先駆者であったアンドレアス・ヴェサリウス氏は、自らの身を削りながらも真理という光を灯す「ロウソク」としての役割を担っていました。しかし、イーディス・ウォートン氏は、そのロウソクの火を絶やさず、より遠くへ届けるためには「鏡」の存在が不可欠であると考えました。
ロウソクとは、自らの情熱を燃やして無から有を生み出す表現者や探求者の姿であり、鏡とは、その光を受け止め、曇りのない心で反射し、周囲へと拡散させる享受者の姿を指しています。この考え方は、私たちが自ら表現を生み出す特別な才能を持たずとも、美しいものを受け取り、その喜びを心に映し出すことで、十分に世界を明るく照らすことができるのだという大きな希望を与えてくれます。
鏡がその役割を果たすためには、自分自身の心を清らかに磨き続け、光を曇らせないように整えておく必要があります。それこそが、自らの感性を磨き、美しいものに触れて心身の調和を保とうとするウェルビーイングの真髄なのです。ロウソクの火を見つめ、その輝きを心に反射させる行為は、決して受動的なことではありません。それは光を増幅させ、大切な人たちを温かく包み込むための、極めて能動的で創造的な「鏡」としての生き方なのです。
イーディス・ウォートン氏自身もまた、当時の閉鎖的な社会の中で芸術を愛し、自らの内面を美しいものを映す鏡として育み続けることで、自身の人生を豊かなものへと変容させました。ご自身の感性を信頼し、美しい表現を受け取ってその光を広げていくことは、あなた自身の人生を導き、世界に調和をもたらすための、最も着実で素晴らしい行動に他なりません。
豊かな未来へ向けての美しい出発点
ここまで、表現の力がもたらす素晴らしい恵みと心身の調和についてお話ししてまいりました。今回の内容を、ご自身の生活に定着させるための重要な視点を3つに集約いたします。
1つ目は、思考を手放し、感覚を信頼することです。美しいものに触れたとき、正解を探すのではなく、ご自身の心がどう動いたかを1番に尊重してください。その微かな心の震えが、命のエネルギーの源泉です。
2つ目は、日常のささやかな瞬間に美を見出すことです。特別な場所へ行かなくとも、毎日の暮らしの中にある色彩や形に意識を向けることで、世界は驚くほど豊かな表情を見せてくれます。
3つ目は、ご自身の感情を否定せず、すべてを肯定することです。ポジティブな感情も、ネガティブな感情も、すべてがあなたという素晴らしい存在を形作る大切な要素です。表現を通じて、ありのままの自分を優しく抱きしめてあげてください。
これらの視点を日常に落とし込むための、今すぐにできる小さな行動の具体案をご提案します。明日の朝、お洋服を着替える際、お気に入りの服の生地の柔らかさを、ただ15秒間だけ目を閉じて指先でじっくりと味わってみてください。ほんの僅かな時間ですが、触覚を通じて「今この瞬間」の心地よさに没入することで、命のエネルギーは温かく循環し始めます。
次に、人生の意味と喜びについて深く考えさせられる、映画『メッセージ』(原題:Arrival)の中に登場する素晴らしい名言をご紹介します。この物語は、未知の存在との対話を通じて、時間や命の捉え方を根本から覆していく主人公の姿を描いています。その中で、すべてを理解した上で未来へと歩み出す主人公のルイーズ氏が、静かに、しかし力強く語る言葉があります。
「結末を知っていても、その道のりすべてを受け入れる。そして、その一瞬一瞬を歓迎するわ」
この言葉は、私たちが日々何のために生き、何を大切にすべきかという本質を鋭く突いています。幸せな時間にもいつか終わりが来る、「全ては無常」だからこそ、ご自身の心が震えるような喜びを見つけ、それを存分に味わうこと。そして、どのような状況にあっても、今この瞬間の命の輝きを尊び、自分らしく生き抜くこと。これこそが、美しい表現と心身の調和がもたらす最高の循環であり、私たちが目指すべき豊かな人生の姿に他なりません。
そして、あなたのこれからの旅路に彩りを添える、素晴らしい美術館を1つご紹介させてください。山梨県の富士河口湖町にある「久保田一竹美術館」です。この場所は、雄大な富士山と豊かな自然を望む絶好の地に佇む、他に類を見ない芸術的な空間です。
この美術館の最大の特徴は、沖縄の珊瑚や飛騨の古木を用いて独自の建築美を追求した本館と、四季折々の美しさを見せる庭園が見事に調和している点です。館内には、室町時代に栄え、その後姿を消した幻の染色技術「辻が花」を、現代に蘇らせた表現者・久保田一竹氏の壮大な作品が展示されています。特に、連作「光のシンフォニー」と呼ばれる着物群は、広大な宇宙や移りゆく季節の色彩を絹の上に描き出し、訪れる人々を圧倒的な美しさで包み込みます。
久保田一竹氏は、20歳の時に博物館で古の「辻が花」の小さな裂地に出会い、その美しさに魂を奪われました。その後、第二次世界大戦や過酷なシベリア抑留という絶望的な経験を経ても、その布の美しさと、シベリアの空で見た沈みゆく太陽の鮮やかな色彩の記憶が、彼に生きる希望を与え続けたのです。帰還後、彼は生涯をかけてその技法を研究し、見事に独自の表現として開花させました。自然の造形美と、極限状態を生き抜いた人間の創造力が交差するこの空間は、心と体が本来の豊かさを取り戻すための素晴らしいオアシスです。作品の前に立つとき、私たちは「美が人の命を救う」という奇跡を、肌で感じることができるでしょう。

最後に、あなたへ大切なメッセージをお伝えします。
愛と使命を両立するあなたへ。
私たちがこの世に生まれてきた理由は、
決して苦しんだり、人を恨んだり悲しんだり、傷つけ合ったりするためではありません。
命とは、喜びを味わうために生まれてきたものです。
命の温かさを感じ、知り、「生きててよかった」とほっとして、安心してニコニコ笑うために生まれてきたのです。
私たちは、絶対的に今世の命を楽しむべきなのです。
『愛のある場所でこそ、人は生きる力を得る。』
『人生とは、喜びという宝物を探す旅である。』
『温かな感情は体温を上げ、人を幸せへ導く。』
どうぞ忘れないでください。
『あなたは、神様がつくった最高傑作』です。
あなたの命が、これからも喜びというパワフルなエネルギーで満たされ、温かな笑顔とともに輝き続けることを心から願っています。

私は、「人は幸せになるためにのみ、この世に送り出された」という揺るぎない確信を持ったアーティストです。
愛や喜びは、抽象的な概念などではなく、私たちの「生命維持に不可欠な根源」だと考えています。
だからこそ、私のアートやメッセージには、あなたの存在そのものを絶対的な価値として全肯定するエネルギーを込めています。
あなたがいつも、大いなる愛と光に守られていますように。
そして、あなたの大切な命の時間が、たくさんの幸運と共にありますように。
nao
【参考情報・引用元】
- ファッションプレス(東急プラザ原宿ハラカド神宮前交差点にオープン - 銭湯やレストラン、フードマーケットなど75店舗)
- 箱根ガラスの森美術館(2024年初夏所蔵作品展:ヴェネチアン・グラスと祝祭の都)
- PR TIMES(患者さんを癒す空間作りから10年ホスピタルアートと地域で創る新空間)
- Harpers BAZAAR(ジャクリーン・ケネディのホワイトハウス後のキャリアは敏腕編集者)
- Wikipedia(ジョルジュ・クレマンソー)
- 在日フランス大使館(18 クロード・モネとジョルジュ・クレマンソー)
- 宝塚歌劇(ピアノの魔術師と呼ばれた男、フランツ・リスト | 花組公演 巡礼の年)
- コトバンク(クリスティーナとは? 意味や使い方)
- えいごism(イーディス・ウォートンの名言で学ぶ英語音声付)
- Wikiquote(Le Corbusier)
- Reddit(映画メッセージ2016年の唯一の欠点 - 理解させてください)
- Fuji5ko Concierge Desk(久保田一竹美術館)
- 福ちゃん(着物作家・久保田一竹とは?買取額はどのくらい?)
- Wikipedia (ル・コルビュジエ)
- Casa BRUTUS (今さら聞けないル・コルビュジエの基本)
- 学芸出版社( ル・コルビュジエ 建築のあゆみ)
- 建築討論 (ル・コルビュジエの都市計画とアテネ憲章)
- Wikipedia (イーディス・ウォートン)
- Poetry Foundation (Vesalius in Zante by Edith Wharton)
- Encyclopedia.com (Edith Wharton)
- ThoughtCo (Biography of Edith Wharton, Pulitzer Prize-Winning Novelist)
- Wikipedia クリスティーナ (スウェーデン女王)
- 世界史の窓 スウェーデン クリスティーナ女王
- 美術ファン クリスティーナ女王とバロック美術
- ヨーロッパ文化遺産データベース ローマに愛された女王のサロン
- NHK 100分 de 名著 デカルト 方法序説




