
病院にアートを取り入れる取り組みを「ホスピタルアート」と呼びます。絵で人を支えたいと考えているわたしにとって、はげみになる分野です。
ホスピタルアートとは
ホスピタルアートは、病院の空間を、より快適で落ち着ける場所にするためにアートを使う取り組みです。飾られた作品そのものだけを指すのではなく、医療者・患者・つくり手・地域の人が対話しながら新しい病院のかたちをつくっていく過程を指す、という見方もあります。
日本では1990年代から、子どもの医療施設を中心に広まりはじめました。近年は精神科病院や地域の中核病院にも広がっています。京都芸術大学のプロジェクトが京都府立医科大学附属病院で待合室やレントゲン室にアートを制作した例や、大阪府堺市の耳原総合病院が新病棟をきっかけに本格導入した例などがあります。
世界保健機関の報告
2019年、WHO(世界保健機関)のヨーロッパ地域事務局は、芸術が心と体の健康に影響を与えうる、とする報告書を発表しました。約900の研究をまとめたもので、アートが健康に関わることを、公的機関が正面から認めた資料として知られています。
イギリスでは、音楽療法によって認知症の人の興奮がやわらぎ、薬の量を減らせたという調査結果も出ています。

壁にかかっているだけで、働くもの
ホスピタルアートがおもしろいのは、鑑賞しに行かなくても、そこにあるだけで効くという考え方です。診察を待つあいだ、ふと目に入る一枚が、その場の緊張をゆるめます。
これは、家にかける絵にも言えることだと思っています。毎日きちんと見なくていい。しんどい日にふと視界に入ったとき、少し呼吸がしやすくなる。そういう働きを、絵はしてくれます。
Mermaid nao のオーダーアートも、暮らしの空間にかけておくことで、日々の支えになる一枚をめざしています。
【参考にした情報・引用元】
サステナビリティ ハブ(新しい病院の形:ホスピタルアートとは?/ホスピタルアートの事例まとめ)
Beyond Health(ビヨンドヘルス)(芸術で病院内外をつなぐ)
WHO Regional Office for Europe(2019年 芸術と健康に関する報告書)
https://www.sustainability-hub.jp/column/about-hospital-art/
https://www.sustainability-hub.jp/column/hospital-art-cases/
https://project.nikkeibp.co.jp/behealth/atcl/feature/00003/040100091/
関連記事

