
『喜び、悲しみ、苦しみ みんな同じところから生まれてくる』
完璧に決めることだけが前進ではありません。ときには、まだ答えが出ないまま歩みを進めることも、人生の大切な一部です。誰もがすでに「自分を導く力」を持っています。そして、自分に優しくあることこそが、未来へと羽ばたくための本当の力になる。その想いを、このキャンバスに託しました。
作品に込めた想い
自分自身を導く力を信じ、あなたの本当の力を解き放ちたい方へ。軽やかさやあたたかさとともに、「本当の自分へ還っていく感覚」や「不要な重荷を手放す解放感」を意図して描きました。
コンセプト・背景
人はしばしば感情に振り回され、自分を他者と比べ、重たい荷物を背負いすぎてしまいます。しかし本当は、すでに誰もが「自分を導く力」を持っています。喜びも悲しみも苦しみも、すべては同じ場所から生まれてくるもの。感情や理想と現実のちぐはぐさえも切り捨てるのではなく、抱きしめて統合していくことで、人は自由に次のステージへ進めるのだと思います。
技法・色彩・表現
アクリルを幾層にも重ね、鮮やかなピンクやイエロー、グリーン、ブルーを散りばめながら、光がにじみ出るようなテクスチャを描き出しました。点描的な色の重なりは、心の奥で共鳴し合う感情の多層性を象徴しています。下塗りから何層もの色を重ね、スポンジや筆で繊細に揺らぐ光をつくり出し、境界線をもたない色彩のにじみで「決めつけないまま進む自由」を表現しました。
制作にあたって
ご覧くださる方が「自分の心の声」にもう一度耳を傾け、自分を信じる勇気を取り戻すための祈りを込めています。完璧に決めることだけが前進ではなく、時に決めないまま進むこともまた自由の一部。自分に優しくあることこそが、未来へ飛び立つ力になる――そのメッセージを、このキャンバスに託しました。
どうかこの作品が、あなたの中に眠る力を呼び覚まし、心を解き放つ一助となりますように。
同じ作品を再びお届けすることはできませんが、パーソナルオーダーアートでは、お一人おひとりとの対話を通して、あなただけの一枚を描かせていただきます。作品のご利用について
この作品にまつわる、読みもの
点で描くということ
この作品《星たち》では、アクリル絵具を幾層にも重ね、ピンクやイエロー、グリーン、ブルーの小さな色の点を散りばめています。
色を点で置いていく描き方として知られているのが、19世紀フランスの画家ジョルジュ・スーラが始めた「点描(てんびょう)」です。スーラの代表作《グランド・ジャット島の日曜日の午後》(1884〜1886年)は、パレットの上で色を混ぜるのではなく、小さな色の点を画面に並べることで、見る人の目の中で色が混ざり合うように描かれています。いまはアメリカのシカゴ美術館に所蔵されています。
近くで見ると、ただの色の点。少し離れて見ると、光にあふれた景色。点描の絵は、見る距離によって表情が変わります。
ひとつひとつの点が、星になる
夜空の星も、ひとつひとつは小さな光の点です。けれど、それが集まると、星座になり、天の川になり、夜空いっぱいの景色になります。
この作品の色の点の重なりは、心の奥で響き合う、さまざまな感情をあらわしています。うれしい気持ち、さびしい気持ち、あたたかい気持ち。ひとつひとつは小さくても、重なり合うことで、その人だけの光の景色ができあがっていきます。
星空を見上げる時間
日本には、夜空の美しさを大切にする場所が増えています。国際ダークスカイ協会(現・ダークスカイ・インターナショナル)は、すぐれた星空を守る地域を「星空保護区」として認定していて、日本でも沖縄県の西表石垣国立公園が、2018年に日本ではじめて認定されました。
星空を守ることは、夜の生きものたちの暮らしを守ることでもあり、人が星を見上げる時間を守ることでもあります。
あなたの中の星たち
大きな景色は、小さな光の点からできています。毎日の小さなうれしさや、小さな優しさも、きっと同じです。
この絵を見るたびに、あなたの中で光っている、たくさんの小さな星たちを思い出していただけたらうれしいです。
【参考にした情報・引用元】
シカゴ美術館(Georges Seurat, A Sunday on La Grande Jatte — 1884)
環境省(西表石垣国立公園の星空保護区認定、2018年)
DarkSky International(International Dark Sky Places)

