
『君に必要なものは全て君が選ぶんだ。足踏みしている暇は無い。君の人生がかかっているんだからね。』
色を重ねていくうちに、なぜかずっと「龍のエネルギー」を感じていました。龍そのものを描いたつもりはなかったのに、完成した瞬間、そこに確かに舞っている気配がありました。あとで知ったのですが、日本各地には九つの頭を持つ龍神「九頭龍(くずりゅう)」が祀られていて、人々に良縁と恵みをもたらす存在として語り継がれているそうです。まるで作品そのものが、その名前へと導いてくれたような、不思議な巡り合わせでした。
作品に込めた想い
人生の新しい扉を開こうとしている方へ。あなたを守り、必要なご縁を運び、内なる勇気を呼び覚ますために、この一枚を描きました。
「普通はこうあるべき」という枠を超えて、自分自身の理想と真実を選び取る力を、思い出してほしい。その願いを、見えない龍の息づかいとともにキャンバスに込めています。
コンセプト・背景
人生は「こうあるべき」ではなく、「こう生きたい」と、自分自身で選び直すことができるものだと思います。この作品は、その自由と創造の力を思い出し、自分の人生を自分の手で描いていくきっかけになればという想いから生まれました。
技法・色彩・表現
アクリルを幾重にも重ね、光によって揺らぐ深みと透明感を表現しました。赤は血のような生命の力を、金・青・緑は水や風、そして目に見えない神秘の流れを象徴しています。龍を直接描かずとも、色の重なりの中にその舞いや息づかいを感じ取っていただけるように意図しました。
制作にあたって
この作品は、鑑賞してくださる方を守護し、良きご縁を結びつける祈りを込めて制作しました。どうかこのアートが、あなたの中に眠る龍のようなエネルギーを呼び覚まし、あなたにとってのすべての良縁を結びつけてくれますように。
同じ作品を再びお届けすることはできませんが、パーソナルオーダーアートでは、お一人おひとりとの対話を通して、あなただけの一枚を描かせていただきます。作品のご利用について
この作品にまつわる、読みもの
九頭龍という存在
九頭龍(くずりゅう)は、九つの頭をもつ龍です。日本各地に、九頭龍をまつる神社や、九頭龍にまつわる伝説が残されています。
よく知られているのが、神奈川県箱根町の芦ノ湖のほとりにある九頭龍神社です。奈良時代、芦ノ湖に住んで人々を苦しめていた毒龍を、万巻上人(まんがんしょうにん)が鎮め、のちに湖の守り神「九頭龍大神」としてまつったと伝えられています。いまでは、縁結びや心願成就の神さまとして、多くの人がお参りに訪れています。
長野県の戸隠神社にも九頭龍社があり、水の神、雨乞いの神として古くから信仰されてきました。福井県を流れる大きな川は、「九頭竜川」という名前です。
龍は、水と天をつなぐもの
東アジアでは、龍は、雲を呼び、雨を降らせる水の神として、また天にのぼる力の象徴として、大切にされてきました。
日本のお寺の天井には、龍の絵が多く描かれています。龍は水の神であることから、火事からお堂を守るという意味がこめられているといわれます。京都・建仁寺の法堂(はっとう)の天井には、2002年、創建800年を記念して、日本画家の小泉淳作が描いた、二匹の龍がからみ合う大きな《双龍図》があり、いまも多くの人がその姿を見上げています。
赤い命と、龍がまとう光
この作品《九頭龍の城》では、アクリルを幾重にも重ね、光によってゆらぐ深みと透明感をあらわしました。
赤は、血のような命の力。金・青・緑は、龍がまとう水や光、天の気配。九つの頭をもつ龍が守る城は、あなたが大切なものを守り、そこから力強く進んでいくための、心の中の砦です。
あなたを守る、心の城
荒ぶる力を鎮めて守り神に変えた九頭龍の伝説のように、わたしたちの中の大きな力も、向きを変えれば、自分や大切な人を守る力になります。
この絵を見るたびに、あなたの中にある、強くてあたたかい守りの力を、感じていただけたらうれしいです。
【参考にした情報・引用元】
箱根神社(九頭龍神社)
戸隠神社(九頭龍社)
建仁寺(法堂 双龍図)
