
『愛を受け取ることは、奪うことではありません。感じることと、認めることです。』
深層意識にそっと届くような癒しを感じていただけたらと、色を重ねながら描きました。誰もが自分の中に「闇」と「光」の両方を抱えています。それを否定するのではなく、認め、統合していくことで、はじめて本当の癒しが訪れる。そして、人生の次のステージへ心地よく羽ばたけますようにと、願いを込めた一枚です。
作品に込めた想い
深層意識の癒し効果を感じ、新たな人生のステージへと飛び立つ瞬間を迎えている方へ。
「愛を与える」だけでなく「受け取ること」もまた大切であること。その気づきをこの作品に込めました。ご覧くださる方が、自らの深層意識に触れ、心の奥から癒しと光を感じ取っていただけますように。
コンセプト・背景
内面に潜む「闇」と「光」の両方を受け入れることで、人は次の人生のステージへと羽ばたいていける――そんなテーマから生まれた作品です。誰もが自分の中に影を抱えています。でもそれを否定するのではなく、認め、統合していくことで、初めて本当の癒しが訪れるのだと思います。
技法・色彩・表現
アクリル絵具を何層にも重ね、ブルーやグリーンを基調とした透明感のある色彩を広がりの中に散りばめました。多彩な点描を加えることで、宇宙の星々や魂の粒子のような輝きを表現しています。光と闇が混じり合いながらも調和していく過程を、抽象的な世界観としてキャンバスに宿しました。
制作にあたって
この作品は、鑑賞してくださる方の心を守り、未来へと進むための祈りとして制作しました。自分の中にある影を否定せず、その存在と向き合う勇気を持つこと。そこから、本当の統合と自由が生まれます。
この絵を前にしたとき、あなたの心の奥に微かな光が差し込み、愛を与えることと受け取ること、その両方の大切さを思い出すきっかけになりますように。
同じ作品を再びお届けすることはできませんが、パーソナルオーダーアートでは、お一人おひとりとの対話を通して、あなただけの一枚を描かせていただきます。作品のご利用について
この作品にまつわる、読みもの
人魚伝説と、ジュゴン
世界各地に伝わる人魚の物語。そのモデルのひとつといわれているのが、海の哺乳類、ジュゴンです。
ジュゴンは、インド洋から太平洋の暖かい海にすみ、海の底に生える海草を食べて暮らしています。ゆったりと泳ぎ、子どもを胸に抱くように育てる姿が、遠くから見ると人のように見えたことから、人魚伝説につながったといわれています。
日本では、沖縄の海がジュゴンのすむ北の端にあたり、国の天然記念物にも指定されています。沖縄には、ジュゴンにまつわる言い伝えが数多く残されています。
「マーメイド ナオ(人魚なお)」として絵を描いているわたしにとって、ジュゴンは特別な存在です。
レムリアという大陸の物語
作品名の「レムリア」は、19世紀に考えられた、まぼろしの大陸の名前です。
1864年、イギリスの動物学者フィリップ・スクレーターは、マダガスカルとインドに、キツネザル(英語でlemur)の仲間の化石が見つかることを説明するために、かつてインド洋に大陸があったのではないかと考え、その大陸を「レムリア」と名づけました。
のちに、大陸そのものが長い時間をかけて動くことがわかり、科学の世界ではレムリア大陸の考えは使われなくなりました。けれど「海に沈んだ、いにしえの楽園」というイメージは、多くの物語や芸術に受けつがれ、いまも人々の想像をかき立てています。
海の青と、魂の粒
この作品では、アクリル絵具を何層にも重ね、ブルーやグリーンを基調とした透明感のある色を広げました。多彩な点描は、宇宙の星々や、魂の粒のような輝きです。
深い海の底から聞こえてくる、ジュゴンの声。遠い昔の記憶を呼び覚ますような、静かで、あたたかな響きを描きたいと思いました。
海が覚えている記憶
海は、地球の命が生まれた場所ともいわれます。わたしたちが海を見て、なつかしい気持ちになるのは、命が覚えている、遠い記憶なのかもしれません。
この絵を見るたびに、あなたの中に流れる、やさしい海の記憶を感じていただけたらうれしいです。
【参考にした情報・引用元】
環境省(ジュゴンについて)
琉球新報(ジュゴンと沖縄の伝承に関する記事)
Sclater, P. L.(The Mammals of Madagascar/The Quarterly Journal of Science, 1864)

