
『あなたが希望を語り出す時、その世界はすでにここにある。』
花は、一枚の花びらだけでは咲けません。この世界も同じです。あなたという存在の光があり、それぞれの命の力が重なり合ってこそ、世界は完全な美しさを放ちます。そんな祈りを込めて描いた一枚です。
作品に込めた想い
自分自身、そして世界と調和しながら、希望あふれる未来に羽ばたいていきたい方へ。「調和と共生」「希望の光」をテーマに描きました。
あなたが自分自身のリズムと光を信じ、他者とのつながりを喜びとして受け入れること。その小さな調和の循環こそが、やがて世界全体を希望の光で満たしていく――そう信じています。
コンセプト・背景
私たちは時に、外の世界に合わせようとして、自分のリズムを見失ってしまうことがあります。けれども本当の調和とは、外に自分を合わせることではなく、自分の内側のリズムが世界と共鳴すること。あなたが安心して「自分らしく在る」とき、まるで音が共鳴するように、外の世界もやさしく調和しはじめる――その瞬間を祝福する祈りとして生まれました。
技法・色・視覚表現
赤・黄・オレンジといった温かな色彩を基調に、青や緑の爽やかな光を重ね、まるで音が重なり合うように色彩が響き合う構成としました。絵具を幾度も重ね、削り、また塗り直すことで、奥行きと透明感を生み出しています。近くで見ると無数の色が舞い、遠くからは祝祭のように調和した輝きを放つ――その姿はまるで、多様な命がひとつの旋律を奏でているようです。
制作にあたって
「すべての存在の力が重なって初めて世界は美しく完成する」という祈りをこの作品に込めました。この絵が、そのことを思い出すための"心のセレネイド"となりますように。
この作品はすでに、ある方のもとへとお届けした一枚です。同じ作品を再びお届けすることはできませんが、パーソナルオーダーアートでは、お一人おひとりとの対話を通して、あなただけの一枚を描かせていただきます。作品のご利用について
この作品にまつわる、読みもの
セレナーデとは
セレナーデ(セレナード)は、もともと、夕暮れや夜に、恋人の家の窓の下で歌ったり、楽器を奏でたりする歌のことでした。イタリア語の「sereno(晴れた、穏やかな)」に由来するといわれています。
のちにクラシック音楽では、くつろいだ場で演奏される、軽やかな器楽曲のことも指すようになりました。よく知られているのが、モーツァルトが1787年に書いた《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》。ドイツ語で「小さな夜の音楽」という意味の、セレナーデです。
この作品《魂へのセレナーデ》は、大切な人の窓辺で奏でる歌のように、あなたの魂へそっと届けたい一枚として描きました。
音を色で描いた画家
音楽と絵画を結びつけた画家として知られるのが、ロシア出身のワシリー・カンディンスキーです。カンディンスキーは、色には音のような響きがあると考え、黄色はトランペットのように鋭く、青は深い楽器の音のように響く、といった言葉を残しています。
著書『芸術における精神的なもの』(1911年)では、色が人の心に直接はたらきかけることを、音楽になぞらえて論じました。自分の作品に「コンポジション(作曲)」や「インプロヴィゼーション(即興)」という、音楽の言葉を名前としてつけたことでも知られています。
色が響き合う画面
この作品では、赤・黄・オレンジといったあたたかな色を基調に、青や緑のさわやかな光を重ね、まるで音が重なり合うように色が響き合う構成にしました。
絵具を幾度も重ね、削り、また塗り直すことで、奥行きと透明感を生み出しています。ひとつの色だけでは出せない響きが、重なり合うことで生まれる。それは、たくさんの楽器が合わさって、ひとつの音楽になるのと似ています。
あなたへ届ける、夜の歌
一日の終わりに、静かな部屋でこの絵を見る時間が、あなたにとっての小さなセレナーデになれたらうれしいです。
言葉ではなく、色の響きで。あなたの魂に、そっと寄りそう一枚でありますように。
【参考にした情報・引用元】
コトバンク(セレナーデ)
ワシリー・カンディンスキー『芸術における精神的なもの』(1911年)

