制作と想い 山寺(立石寺)と、芭蕉が聞いた蝉の声 ― 一つの音に、意識が集まるとき 山形に、山寺と呼ばれる場所があります。正式には立石寺です。 松尾芭蕉が『おくのほそ道』の旅の途中で立ち寄り、有名な一句を残した場所として知られています。 芭蕉が聞いた、蝉の声 芭蕉が山寺を訪れたのは、元禄2年(1689年)の旧暦5月27日。今の暦でいうと7月中旬です。 そこで詠まれたのが、「閑さや岩にしみ入る蝉の声」と...
制作と想い 出羽三山と「生まれかわりの旅」 ― 過去を振り返り、未来へ向きを変える 山形の中央に、出羽三山という三つの山があります。 羽黒山、月山、湯殿山。この三つをめぐる参拝は、昔から「生まれかわりの旅」と呼ばれてきました。 現在・過去・未来をたどる旅、という考え方です。 三つの山に、時間が割り当てられている 出羽三山への信仰では、それぞれの山に意味があります。 羽黒山は、現世の幸せを祈る山。「現在...
制作と想い 蔵王・御釜と刈田嶺神社 ― 情報から離れて、自分の軸に戻る場所 山形に、蔵王の御釜という場所があります。 わたしは昔からここが好きで、頭の中がいっぱいになった時に、よく足を運びます。 行くたびに感じることと、御釜のまわりに重なっている歴史を、書いておきます。 登っていくと、日常から切り離されていく 御釜へ向かって山を登っていくと、街の景色が遠ざかり、空が近くなります。携帯の電波も、...
日々のこと 山形での日々 ― 見ているもの 山形での暮らしの中で目が留まるもの。台所で揚げるサーターアンダギーの色、日なたで眠る犬、よく通う神社。日々の小さな観察が、時間を経て絵の中の色や光になっていく話です。...
制作と想い 決断を重ねる日々に、そばに置く一枚を ― 米沢に受け継がれた、ものを大切にする心 数え切れない判断を担う毎日に、目に入る場所へ一枚のものを置くということ。山形・米沢の上杉家三代が大切にした、暮らしと美の姿勢から、ウェルビーイングを見つめます。...