アマテラス / Remember Why You Came.

『あなたの命は、何を覚えている?』

天の願いが、「あなた」であるなら。あなたの中に、脈打つものは何であるのか。その響きに命が応える時、あなたが生きる世界もまた、流れを変えるだろう。『その音、命に宿る時、魂、うち響き天に満つ。』

作品に込めた想い

自分にとって本当に大切なものを見極め、自分の軸を定めて、その方向へまっすぐ進んでいきたい方へ。また、自分の中にすでにある感覚を、より深く研ぎ澄ませていきたい方へ向けた作品です。

人にはそれぞれ、理由をうまく説明できなくても、なぜか心が動くものがあります。音、色、場所、人、言葉、文化、景色。それらに触れた瞬間に生まれる感覚は、ときに思考よりも早く、私たちの内側を揺らします。

コンセプト・背景

身体に刻まれたDNA。先祖から受け継いだもの。長い年月の中で育まれてきた文化や感覚。そして、潜在意識や魂の記憶と呼びたくなるような、言葉だけでは捉えきれない感覚。太古の昔から、幾つもの時代を越え、数えきれない人々が命をつないできました。その途方もなく長い連なりの先に、今を生きる「自分」がいます。

過去から現在へと絶えず続いてきたものが、今、「自分」というひとつの命として脈打っている。この作品では、その目には見えない「命の記憶」と、自分の内側に確かに存在する「感覚」を描いています。

技法・色彩・表現

画面には、赤、橙、黄、緑、青など、生命の熱を感じさせる色彩を幾重にも重ねています。中心に広がる赤や橙は、太陽や火、体内を巡る血、脈打つ生命を思わせる色。その周囲には、水や大地、植物を連想させる青や緑、黄色などが混ざり合い、一つの場所に留まることなく画面全体へ広がっています。異なる色は、互いを消すのではなく、重なり、混ざり、影響し合うことで、それぞれの鮮やかさを増していきます。

制作にあたって

タイトルの「アマテラス」には、「天を照らす」という意味があります。しかし、この作品で表現したかったのは、誰かを照らすために特別な存在になることではありません。何を成し遂げるのか。どんな肩書きを持つのか。何者として評価されるのか。それよりも前に、「自分の中には、何が脈打っているのか。」

そこにある響きに命が応えるとき、自分自身の在り方が変わり、その変化はやがて、自分が生きる世界の流れにもつながっていく。遥かな時間を経て、今ここに存在しているひとつの命。その内側にある「響き」を描いた作品です。

この作品は非売品として、大切に手元に置いている一枚です。パーソナルオーダーアートでは、お一人おひとりとの対話を通して、あなただけの一枚を描かせていただきます。作品のご利用について

この作品にまつわる、読みもの

アマテラスという神さま

天照大御神(あまてらすおおみかみ)は、日本神話に登場する太陽の神さまです。『古事記』では、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が禊(みそぎ)をしたとき、左の目を洗ったところから生まれたと語られています。

「天照」という名前のとおり、天を照らす存在。天の岩戸に隠れて世界が闇に包まれた物語でも知られ、日本の神々の中でも特に大切にされてきました。

伊勢神宮と、20年ごとの式年遷宮

天照大御神をまつっているのが、三重県伊勢市の伊勢神宮・内宮(皇大神宮)です。

伊勢神宮では、20年に一度、社殿を建て替え、ご神宝などもすべて新しくして、神さまにお遷りいただく「式年遷宮(しきねんせんぐう)」が行われています。はじまりは飛鳥時代、690年とされ、途中の中断をはさみながら、1300年以上受けつがれてきました。2013年に第62回が行われ、次の第63回は2033年に予定されています。

20年ごとに建て替えることで、宮大工の技や、装束や神宝をつくる職人の技が、世代から世代へと手渡されていきます。古いものをそのまま守るのではなく、同じ形を何度も新しくつくり直すことで、ずっと続いていく。そこに、日本らしい「受けつぐ」かたちがあるように思います。

あなたの命は、何を覚えている?

この作品には、「あなたの命は、何を覚えている?」という問いを添えています。

わたしたちの体には、親から子へと受けつがれてきた遺伝子があります。そして、言葉や文化、季節の行事、食べもの、手の動かし方のように、目には見えないけれど、確かに受けつがれてきたものもあります。

理由はうまく説明できなくても、なぜか心が動く音や色、場所がある。それは、長い命の連なりの中で、わたしたちの中に残ってきた記憶なのかもしれません。

響きに、命が応えるとき

式年遷宮が、同じ形を何度も新しくつくり直してきたように、わたしたちも、受けついできたものを、自分の命で新しく生きています。

この絵を前にしたとき、あなたの中で静かに響いているものに、耳をすませてみてください。

【参考にした情報・引用元】

『古事記』
伊勢神宮(式年遷宮について)
神宮司庁(第63回神宮式年遷宮)

非売品

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