【赤い蝋燭と人魚】日本のアンデルセン、日本児童文学の父が描く人魚姫
1921年(大正10年)に発表された小川未明(おがわみめい)の創作童話。
新潟県上越市大潟区の雁子浜(がんごはま)に伝わる人魚伝説から得た発想を元にしたと言われており、
雁子浜に当時から創業している、ろうそく屋がモデルになったと言われています。
point
「赤いろうそくと人魚」の物語は20分くらいで読める短いお話しです。

雁子浜に伝わる伝説とは

雁子浜に伝わる人魚伝説を
ざっくり説明すると‥

許嫁がいた青年がどこからともなくやってくる女と恋仲になったが

青年の母がそれを許さず

逢いびきを1日サボった日、女は崖下で遭難し溺れ死んだ。

そして青年も後を追って身を投げた、、

その後2人を不憫に思った村人達が弔うが

その地もだんだんと廃れていった。

というお話し。

nao
いつの時代も恋は時に悲劇の引き金になりますね。

赤い蝋燭と人魚の見どころ

妊婦の人魚が「人間はきっと親切で優しい」と思い込み
我が子の幸せを願う姿は美しいのですが
お金で豹変する人間たちの残念な姿
呪いのような祟りが恐ろしく描かれています。
人魚というファンタジーと
人間の生々しい欲望が混じり合う
ヌメッとした後味の童話です。
人間に対して希望を抱いた人魚のお母さんの気持ちを思うと切なくなるラストです。

赤い絵の具で絵を描く人魚

お話しの中に
人魚がろうそくに絵を描くシーンがあります。
自分を拾い育ててくれた老夫婦に恩返しをする為です。

娘は、赤い絵具で、白いろうそくに、魚や、貝や、また海草のようなものを産れつき誰にも習ったのでないが上手に描きました。



誰でも、その絵を見ると、ろうそくが欲しくなるように、その絵には、不思議な力と美しさが籠っていたのであります。

「赤い蝋燭と人魚」の中で一番心惹かれた部分です。
お爺さんとお婆さんのことを想い、自分に出来ることを一生懸命にやったからこそ
人を魅了する力のある絵を描けたのでしょうね。
人魚姫の懸命で健気な姿が目に浮かぶようでした。

nao
私もそんな蝋燭があったら欲しくなっちゃうなー!

まとめ:切ないホラー童話

赤子の時から大切に育てた人魚をお金につられて引き渡してしまう老夫婦が悲しかったです。
そのあと災いが起こるのでザマアミロ展開なのですが‥
お金という目先の欲望に目を眩ませず
自分にとって本当に大切なものは何なのか
その判断力を失いたくはないですね。
「赤い蝋燭と人魚」、童話ということでほっこり温かなお話しかと思ったら結構怖い内容だったのでびっくりしました。
そして「小川未明」さんというお名前も可愛いかったので可憐な女性の作家さんを想像していましたが男性でした。

nao
2度びっくり。
小川未明さんについて調べていたら
浜田広介さんと坪田譲治さんと並んで「児童文学界の三種の神器」と評された
というのを見つけまして
そのうちの一人である浜田広介さんは山形県の方
思いがけずお名前を拝見できたのでとても嬉しくなりました。

nao
私naoは山形県出身なのです。
浜田広介さんの「泣いた赤鬼」や「りゅうのめのなみだ」も素敵なお話しでお勧めです。
そして山形県高畠町には浜田広介記念館もあるのですがそちらもとてもお勧めの美術館です。
話しがそれてしまいましたが、小川未明さんの「赤い蝋燭と人魚」を拝読できて良かったです。
人魚の存在は古くから噂されていたようなので
やはりもしかしたら人魚という生物は実在したのかもしれませんね
そんなわくわくした気持ちにもなりました。
短いお話しでそんなに時間をとらないので気軽に読めます。
機会がありましたらぜひ一度、読んでみてください。♪
以上!
読書レビューでした。

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