
『スイミー』を描いたレオ・レオニさんは、色と「一匹であること」について考えさせてくれる作家です。
一匹だけ、黒い魚
小さな赤い魚のきょうだいたちの中で、スイミーだけが真っ黒でした。ある日、大きな魚にきょうだいをのみこまれ、スイミーはひとりになります。
海をさまようスイミーは、やがて別の赤い魚の群れに出会います。そして、みんなで集まって大きな魚のかたちになって泳ぐことを教えます。スイミーは、その目になります。
ひとりだけ違う色だったことが、群れ全体を守る役割につながっていく話です。
モノタイプという技法
『スイミー』の絵は「モノタイプ」という版画の技法で作られています。板などの上に絵の具で絵を描き、それを紙に写し取る方法です。1枚ずつしか写せないので、まったく同じ絵は二度とできません。
レオ・レオニさんは、千代紙をコラージュの素材に使うこともありました。技法をひとつに固定せず、話に合う作り方を選ぶ人でした。

レオ・レオニさんのこと
レオ・レオニさんは1910年にオランダで生まれ、絵画、デザイン、絵本と、いくつもの分野で仕事をしました。1999年に亡くなっています。
日本語版『スイミー』は谷川俊太郎さんが訳し、小学校の国語の教科書にも載っています。読んだことがある人は多いはずです。
違う色でいること
スイミーは、黒いことを直そうとしません。黒いまま、群れの目になります。
自分だけ何か違う、と感じている人にとって、その違いが役割になる場面があるというのは、少し支えになる話だと思います。わたしが絵を描くのも、あなたがもともと持っている色を、消さずに置いておくためです。
Mermaid nao のオーダーアートは、あなたらしい色を見つけて一枚にする仕事だと思っています。
【参考にした情報・引用元】
板橋区立美術館(レオ・レオーニと仲間たち)
美術手帖(絵本『スイミー』の原画も来日。レオ・レオーニの波乱の生涯と絵本原画を紹介する展覧会が開催)
イロハニアート(『スイミー』の作者レオーニが絵本で伝えた「自分らしさ」とは?)
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/artmuseum/4000016/4001836/4001852.html
https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/16778
https://irohani.art/study/35792/
関連記事

