
「絵をオーダーしてみたいけれど、いくらくらいかかるものなのか分からない。」
オーダーの絵について調べている方から、よくそんな声を聞きます。
実際、オーダーの絵は、数千円で頼めるものから、数十万円、海外では数百万円になるものまであります。
同じ「オーダー絵画」なのに、なぜこんなに違うのか。
この記事では、2026年10月にわたしが調べた国内と海外の例をもとに、値段の幅と、その差を生んでいるものを書いていきます。
オーダー絵画の値段は、大きく4つに分かれます
1. 数千円〜3万円前後
似顔絵やイラスト、個人のスキルを売り買いできるサイトでの依頼が中心の価格帯です。
たとえば、スキルマーケットのココナラには「絵画・アート作品制作」という分類があり、約750件の出品があります。ランキング上位の多くは、3,000円〜25,000円でした(2026年10月9日時点)。
写真をもとに描く、データで納品する、サイズが小さいなど、気軽に頼めるものが多いのが特徴です。
2. 3万円〜10万円前後
画家を紹介してくれる仲介サービスや、画家への直接の依頼で、小さめの原画を描いてもらう価格帯です。
「制作費3万円〜」としている仲介サービスや、約20cm角・額装込みで5万円〜としている画家もいます。
3. 10万円〜30万円前後
油彩やアクリルの原画を、時間をかけて描いてもらう価格帯です。
国内では、油彩のF6サイズ(41×31.8cm)で税込13万円台(額は別)、それより大きいサイズは「号数×2万円(税別)」という料金表を出している画家もいます。
海外でも、依頼主との会話から描く抽象的な肖像画が、約1,000ドル(約15万円)で受けられています。
4. 50万円〜
大きな作品や会社からの依頼、受ける数を限っている作家の価格帯です。
海外には、1年に受ける数を限り、約3,500ドル〜17,500ドル(約50万円〜260万円)の段階を設けている作家もいます。
額装だけで20万円〜という例もありました。

値段を分けている7つのこと
1. 原画か、複製か
原画は世界に一枚だけです。同じ絵柄を印刷した複製(ジークレー版画など)は、ずっと手ごろになります。
2. 大きさ
絵の大きさは「号」という単位で表され、号数で値段を決める画家も多くいます。大きくなるほど、絵の具も時間もかかります。
3. 画材と、描く時間
油絵の具やアクリル絵の具を何度も重ねる絵は、一層ずつ乾かしながら進めるため、時間がかかります。
描く時間そのものが、値段の大きな部分をしめています。
4. 話を聞く時間
写真をもとに描く絵と、依頼主の話を聞いてから描く絵では、かかる時間がまったく違います。
話を聞く時間が長いオーダーほど、値段にはその分が入っています。
5. 額装と送料
表示の値段に額が含まれているかどうかで、総額は大きく変わります。額は、数千円のものから数十万円のものまであります。
6. 使い方の範囲
絵の著作権は、譲る約束をしないかぎり、描いた作家に残るのが基本です。
家に飾るだけなのか、会社のパンフレットやウェブサイトに使うのか、商品に印刷するのか。使い方が広がると、値段も変わるのが一般的です。
7. 作家の経験と、待つ時間
経験の長さや展示の実績、ひと月に受けられる数によって、値段も、待つ時間も変わります。数か月待ちになる作家もいます。
写真から描く絵と、話を聞いて描く絵
オーダーの絵には、大きく分けて2つの描き方があります。
写真から描く絵は、顔や姿、ペットや家の見た目を似せて描くものです。仕上がりを想像しやすく、ほかの作家と比べやすいのがよいところです。
話を聞いて描く絵は、見た目ではなく、話の中身が絵になります。何を話したかによって、色も形も変わります。仕上がりは想像しにくいかわりに、ほかのどこにもない一枚になります。
どちらがよいということではありません。顔や姿を残したいなら、写真から。何を大切にしてきたのかを残したいなら、話から。何を残したいかで選ぶものだと、わたしは考えています。
話を聞いて描いた絵を受け取った方が、こんなふうに書いてくださったことがあります。
「あんなにはちゃめちゃ話したのに一つの絵にしてもらえるって本当にすごい!」(20代女性)
「高い・安い」より、何にお金を払うのか
同じ10万円でも、その中身は作家によって違います。
大きな画面の絵の具代と時間なのか、打ち合わせの時間なのか、額なのか。内訳まで書いている作家は、そう多くありません。
値段の数字だけを並べるより、「この値段で、何が届くのか」を見るほうが、自分に合う一枚に近づきやすくなります。分からないところは、依頼する前に作家へ聞いてかまいません。
依頼する前に、確かめておくと安心なこと
値段だけで比べると、あとで「思っていたのと違った」となりやすいのがオーダーの絵です。次のことを先に確かめておくと安心です。
- 表示の値段に、額・送料・税・打ち合わせが含まれているか
- 完成のイメージを先に見られるか、直しは何回までか
- どのくらいで届くか
- キャンセルや返金の決まり
- 支払いの方法
- 飾る以外の使い方をしたいときの扱い
わたしのオーダーアートの値段と、その中身
わたしは、形を描かない肖像画を描いています。
顔や姿を描くのではありません。お話を聞いて、その方が何を大切にしてきたのか、これからどう生きたいのかを感じとり、色と光を何度も重ねて一枚の原画にします。
PERSONAL ORDER ART:198,000円(税込・送料込)
原画1点、事前のヒアリング、その方のための作品タイトル、作品メッセージ、額装、国内送料が含まれています。
BUSINESS ART:239,000円〜(税込・送料込)
会社や事業の理念、創業の原点を一枚にするオーダーです。大きさは5段階あり、それより大きいものはご相談で決めています。
会社のウェブサイトや資料に使う場合は、表示価格の30〜80%増しを目安にしています。
この値段には、絵を描く時間のほかに、お話を聞く時間、色を重ねては削り、また重ねる時間、そして作品に添える言葉と手紙を書く時間が入っています。
完成のイメージは、先にお見せしていません。お話の中から色が決まっていくので、描きはじめる前には、わたしにも分からないからです。
受け取ってくださった方から、こんな言葉をいただいたことがあります。
「見るたびに褒められているようで、幸せな気持ちになります。」(40代女性)
料金とサイズの表は料金のページに、作品の使い方の決まりは作品のご利用についてに、くわしくまとめています。
【参考・引用】
ココナラ(絵画・アート作品制作の依頼・外注)
This is Original(オーダーメイド絵画・アートの制作なら This is Original)
風景画.com(エネルギーアート)
TAJIRO(オーダー絵画)
Heather Eck(Spirit Portraits)
Dominique Hurley(Soul Energy Portraits – Energy Painting Commissions)
AURA ART:坂東工のオーラアート(Order flow)
関連記事

