10月の終わり、名のある作品に高い値がつくニュースが続きました。パリではモネの絵が、ロンドンではヘップワースの彫刻が、大きな金額で落札されています。
モネの「アイリス」、フランスのオークション史上最高額
2026年10月22日、パリのサザビーズで、クロード・モネが1924〜25年ごろに描いた「アイリス」が、5,000万ユーロ(約5,620万ドル)で落札されました。フランスで行われたオークションの最高額です。それまでの記録は、2010年にパリのクリスティーズで落札されたモディリアーニの彫刻の4,320万ユーロでした。
予想落札価格は2,200万〜3,000万ユーロ。6人のコレクターが45分にわたって競り合い、アジアの個人のコレクターが手にしたと報じられています。
この絵は、シュルンベルジェ家のコレクションに伝わってきたもので、これまで一度も一般に公開されたことがありませんでした。モネが描いた20点ほどの「アイリス」の連作のうち、個人が持っているものではいちばん大きな作品だと、サザビーズは説明しています。
ヘップワースの彫刻は、約830万ドル
その前日の10月21日には、ロンドンのクリスティーズで、イギリスの彫刻家バーバラ・ヘップワースの1946年の作品「Sculpture with Colour (Eos)」が、619万ポンド(約830万ドル)で落札されました。一点ものの作品としては、ヘップワースの最高額と報じられています。
ヘップワースが1946年に色をつけた石の彫刻は、3点しか知られていません。同じ年に写真家のリー・ミラーが『ヴォーグ』のために撮ったヘップワースの写真にも、この作品が写っています。

評価が固まった作品に、価値が集まるのはなぜか
ふたつの作品に共通しているのは、作品そのものの美しさに加えて、「いつ、誰が、どんな思いでつくり、誰の手を経て、どこにあったのか」がはっきりしていることです。美術の世界では、作品がたどってきた道のりを「来歴(プロヴナンス)」と呼びます。
長い時間のなかで、たくさんの人が作品を見て、語り、記録してきた。その積み重ねが、作品の評価をかたちづくっていきます。「評価が固まる」というのは、作品のまわりに言葉と記録が重なっていくこと、とも言えそうです。
わたしの作品の場合
わたしの作品は、まだ評価が固まっていく途中にあります。だからこそ、一枚ごとに、何を思って描いたのかを言葉にして残すことを大切にしています。作品のページには、描いたときのことや、作品にまつわる読みものを添えています。
オーダーアートは、お客様のお話を聞くところから始まります。その一枚がどんな対話から生まれたのかは、ほかの誰も持っていない、その作品だけの来歴になります。飾られた場所で過ごす時間も、少しずつそこに加わっていきます。
Mermaid nao のオーダーアートは、あなたとの対話から生まれる、世界に一枚の原画です。
【参考にした情報・引用元】
ARTnews(Monet Painting Sells for $56.2 Million, Setting French Auction Record)
Artnet News(Monet's Long-Hidden 'Iris' Blooms to Record $56.2M at Auction)
Artsy($56.2 million Claude Monet "Iris" painting sets a French auction record at Sotheby's)
ARTnews(Barbara Hepworth Sculpture Sells for $8.3 M., Leading Christie's London Auction)
Artnet News(Barbara Hepworth Dominates at Christie's $30M British and Irish Art Evening Sale)
Yorkshire Post(Dame Barbara Hepworth sculpture estimated to fetch up to £8m at auction)
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