
「ととのえる」という言葉を、この数年でよく使うようになりました。
もとはサウナの世界から広まった言い方です。熱いところと冷たいところを行き来したあとの、頭がすっきりして体がゆるむ状態を「ととのう」と呼びます。
絵を見る時間にも、それに近いものがあります。
決まったものを、決まった時間に見る
ととのえる、というのは、特別なことをするわけではありません。決まった手順を、決まった時間にくり返すことです。
サウナなら、入る、水風呂、休む、の順番。朝なら、起きて、水を飲んで、窓を開ける。順番が決まっているから、頭で考えなくても体が動きます。
絵を一枚、目に入る場所に置いておくと、その順番の中に「見る」を足せます。見ようと決めなくても、視界に入る。それだけで、一瞬、間ができます。

朝、絵の前でひと呼吸おく
Mermaid nao のパーソナルオーダーアートを受け取った石尾美海さんは、朝、作品の前でひと呼吸おく時間をつくっていると話してくれました。
「それだけで心が澄み、その日の巡りが穏やかに動き始める」という言い方をされていました。何かをお願いするのではなく、自分の想いの原点に立ち返る時間だ、と。
石尾さんの言葉は、/voices/ ページに載せています。実際に受け取った方が、どう暮らしに置いているかの一例です。
効果を狙わない、でも間はできる
朝これを見れば調子が良くなる、という使い方をおすすめしているわけではありません。
ただ、一日のはじめに、自分の外にあるものを一つ見る時間があると、頭の中だけで回っていたものが、いったん止まります。
絵でなくてもかまいません。窓の外の木でも、湯呑みの色でもいい。決まったものを、決まったときに見る。それが「ととのえる」の中身です。絵は、そのために置いておける一つの選択肢です。
【参考情報、引用元】
日本サウナ・スパ協会(サウナの入り方)
Mermaid nao 公式サイト(VOICES ― 石尾美海さんの声)
https://www.sauna.or.jp/sauna/
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