村川千秋さんと山形交響楽団 ―「ふるさとの山形にオーケストラを」

山形県には、東北で最初のプロのオーケストラ「山形交響楽団(山響)」があります。これを立ち上げたのが、指揮者の村川千秋さん(むらかわ ちあき)さんです。

「ふるさとの山形にオーケストラを」

村川千秋さんは1933年、山形県村山市に生まれました。東京藝術大学で学んだあと、1963年にアメリカへ渡り、インディアナ大学の大学院で指揮を専攻し、ニューヨークでは指揮者レオポルド・ストコフスキーさんのもとで学びました。

1966年に帰国し、東京交響楽団の客演指揮者としてデビューします。中央で活動する道もあったはずですが、村川さんは「ふるさとの山形にオーケストラを」という思いを持ち続けました。

1971年に準備のためのオーケストラを組織し、翌1972年、山形交響楽団を結成します。東北で初めて、全国では14番目のプロ・オーケストラでした。同じ年に運営母体の協会をつくり、9月には第1回の定期演奏会を開いています。

山形の風景
「ふるさとの山形に」という思いから、東北初のプロオーケストラが生まれました ― Photo by Mermaid nao

地方に、文化の場をつくる

プロのオーケストラを地方で維持するのは、簡単なことではありません。それでも山響は、地元の企業や県民の支えを受けながら続き、いまでは全国的に評価される楽団に育ちました。

村川千秋さんは2025年6月に92歳で亡くなりました。半世紀以上前に「ここに、無いなら、つくる」と動いた一人の情熱が、いまも山形に鳴り続けています。

わたしにとっての励み

わたしも山形で、絵の仕事をひとつずつ育てているところです。中央に出なくても、この土地で表現を続けられる。そういう道があると、山響の歴史が教えてくれます。

場所を理由にしない。無いものは、時間をかけてつくる。村川千秋さんの生き方から、そう受け取っています。

Mermaid nao のオーダーアートも、山形という場所から、全国の方へ届けようとしています。


【参考にした情報・引用元】

山形交響楽団 公式(楽団プロフィール/山響が目指すもの)
ウィキペディア(山形交響楽団/村川千秋さん)
日本経済新聞(おくやみ 村川千秋さん氏 指揮者、山形交響楽団創立名誉指揮者)
TOWER RECORDS ONLINE(【追悼】村川千秋さん 指揮者 92歳)

https://www.yamakyo.or.jp/profile.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/山形交響楽団
https://ja.wikipedia.org/wiki/村川千秋さん
https://tower.jp/article/feature_item/2025/06/26/1112


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