
ある展示会に出した作品です。その展示会は額装が必須だったのですが、私は搬入・受付の当日、作品の裏に釘をつけて紐で掛けられるようにしただけで会場に行ってしまいました。恥ずかしさとちょっとしたパニックで立ち尽くしていたら、会場のスタッフさんたちが「誰か額縁余ってない?」「この絵なら白い額縁がいいんじゃない?」と助けてくださって。
受付終了まで時間があったので、教えてもらった画材屋さんへ急いで額縁を買いに走りました。その直前、スタッフさんの一人が「ちょっと貸して」と、絵のまわりに黒いガムテープを貼ってくれました。「白い額縁ならこの方が映えるから」。おかげで無事に出品できました。
後日この展示会を見に行ったら、なんと、ある賞をいただいていたことが分かりました。まわりに黒いガムテープを貼っている作品は、ほかに一つもありませんでしたけどね。この絵を見るたびに、あの日のスタッフさんたちを思い出して、ほっこりします。ガムテープは普通のガムテープなので経年で劣化していくと思いますが、それも含めてこの作品の完成だと思っています。
この作品のメッセージは、見てくださった方それぞれに、好きなように受け取ってもらえたらうれしいです。
支持体にアクリル。原画サイズ 455mm×380mm、額装込み 565mm×490mm。制作 2022年10〜11月。
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