
絵を一枚、暮らしの中に置くこと。
それが心の状態に何かをするのか、という問いに、少しずつ研究の答えが出てきています。
まず、わかっていることから書きます。ただし、効果を約束する話ではありません。
美術館で絵を見ると、ストレスホルモンが下がる
ロンドンのコートールド美術館でおこなわれた研究があります。
ゴッホやゴーギャンなどの本物の作品を鑑賞したグループでは、ストレスホルモンであるコルチゾールの値が平均22パーセント下がったと報告されています。同じ絵の複製を見たグループでは、下がり幅は8パーセントにとどまりました。
本物と複製で差が出た、という点が注目されています。キングス・カレッジ・ロンドンとアート・ファンドによる調査です。
短い時間でも、作用する
ロンドンの金融街で働く人を対象にした別の研究では、35分から40分ほど作品を鑑賞したあと、自己申告のストレスの度合いと、唾液中のコルチゾール濃度の両方が下がったことが確認されました。
長い時間をかけなくても、短い鑑賞でストレスがやわらぐ可能性がある、と述べられています。
2019年にイギリスで発表された研究では、劇場・コンサート・美術館などの芸術文化の場に頻繁に足を運ぶ人は、そうでない人に比べて死亡率が低いという結果も報告されています。

効果を目的にしない、という前提
ここまでの研究は、いずれも「そういう結果が出た」という報告です。
絵を飾れば必ずストレスが減る、と言えるものではありません。感じ方は人によって違いますし、研究はまだ積み重ねの途中です。
それでも、色や形を見て心が動くことに、身体の反応がともなっているという方向は、いくつもの研究で共通しています。
暮らしに一枚あるということ
美術館は、行こうと決めて出かける場所です。一枚を家に置くことは、それとは違います。
朝、顔を上げたときに目に入る。夜、帰ってきて視界のはしに入る。意識しない時間のほうが長い、という置かれ方をします。
疲れている日と、決めごとがある日とでは、同じ絵が違って見えます。その日の自分を映すものが、生活の中に一つあるということです。
Mermaid nao のパーソナルオーダーアートは、対話でうかがったことを、色・形・光に置き換えて一枚にします。額装を含めてお届けしています。
【参考情報、引用元】
ヨガジャーナルオンライン(美術館に行くだけで?芸術鑑賞でストレス軽減、免疫にも好影響 最新研究が示唆)
デザインの汁(ゴッホを観ると、本当にコルチゾールが下がる|アート鑑賞の身体効果を初めて計測した英研究)
博物館研究(博物館での美術鑑賞はストレスを減らす? ― 科学的エビデンスからみる癒し効果)
Wellulu(アート鑑賞がウェルビーイングの向上につながる?博物館浴とその癒し効果【九州産業大学・緒方教授】)
https://yogajournal.jp/29612
https://www.zaku055.com/2026/05/22/art-fund-kings-college-art-viewing-body-study/
https://museumstudies.jp/2025/09/22/art-viewing-stress-reduction-museums/
https://wellulu.com/comfortable-space/11662/
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